内容説明
コロナ禍を経て問い直す、五輪の意義。おびただしい問題の数々と混乱の日々を経験したいま、私たちはこれまでとは異なる視点でオリンピックと向き合っている。この混乱を機に、オリンピックと社会を変えていくことはできるのか。本書では、延期決定以後の経緯を整理するとともに、震災復興、都市開発、女性差別など、浮かび上がった日本社会の問題を析出し、今後のオリンピックのあり方を検討する。五輪研究の第一人者による緊急提言。
目次
第1章 東京オリンピックと二〇二〇年―聖火リレーの到着と大会の延期
第2章 東京オリンピックがもたらす都市空間の変容
第3章 東京オリンピックと震災復興
第4章 オリパラ教育とボランティアの行方
第5章 東京オリンピックとナショナリズム
第6章 東京オリンピックと二〇二一年―聖火リレーの開始と大会の行方
著者等紹介
石坂友司[イシザカユウジ]
1976年北海道生まれ。筑波大学大学院博士課程体育科学研究科単位取得退学。博士(体育科学)。現在、奈良女子大学研究院生活環境科学系准教授。専門はスポーツ社会学、歴史社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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