内容説明
「国民国家と多文化社会」シリーズ最終集。グローバル化と呼ばれる世界の変動は、とりわけ9・11以後、帝国主義的・植民地主義的な様相を深めている。グローバル化が第二の植民地主義であるなら、植民地主義の再生産装置たる国民国家はどのように機能してきたのか。「国内植民地」「グローバル・シティ」「戦後日本」などを手がかりに、「新たな」植民地主義に対する批判の回路と課題を考える。
目次
いまなぜ植民地主義が問われるのか―植民地主義論を深めるために
1 “新”植民地主義(“新”植民地主義とマルチチュードのプロジェクト―グローバル・コモンの共創に向けて;フランスの事例にみる「植民地忘却」を考える―『“新”植民地主義論』を手がかりに ほか)
2 国内植民地(国内植民地論に関する覚え書;千島列島の内国化と国際的環境―片岡侍従の千島派遣を中心に ほか)
3 グローバル・シティ(都市のグローバル性/植民地性;アジア・メガシティとポスト・グローバルシティの位相 ほか)
4 戦後と植民地以後(「難民入植」と「開発難民」のあいだ―戦後開拓を考える;現在に抗する戦後に向けて ほか)
著者等紹介
西川長夫[ニシカワナガオ]
1934年生。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。立命館大学大学院先端総合学術研究科名誉教授。比較文化論、フランス研究
高橋秀寿[タカハシヒデトシ]
1957年生。立命館大学文学研究科博士課程後期単位取得退学。文学博士。立命館大学文学部教授。ドイツ現代史・記憶文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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