欧州・トルコ思索紀行

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欧州・トルコ思索紀行

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  • サイズ B6判/ページ数 249p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784409230565
  • NDC分類 293.09
  • Cコード C1036

出版社内容情報

移民の料理を味わい、 街の移ろいをとらえ、教会で音楽に浸る。 だが滞在先に難民のボートが漂着。 戦争は前触れもなく門の前に―

2015年春、著者は半年間に及ぶ旅に出た。移民の料理を味わい、街の移ろいに想いを馳せる日々。だが、滞在先のトルコの村でシリア難民の若者と出逢い、難民のレポートを開始。帰国後は、シリア内戦とヨーロッパの難民受け入れをめぐる状況変化に向き合い続けている。中東研究の第一人者が、新しい戦争の時代に入りつつある世界の輪郭を、路上から描きとる。

?T 陽の射す方へ―欧州・トルコ滞在記

パリの家探し
一六区に家を借りる
四月は気候に用心を
変わらないカフェの情景
地下鉄の振動とワイン
homo homini lupus―人は人に対して狼である
「私はシャルリー」への違和感
されど、言説の大国
アバディーンの静かな時間
グラナイト・シティ
優しきアバディーンの人びと
イングランドへの距離感
レジメンタル・タイ
「スコットランドの釣鐘草」の悲哀
パブで飲む樽詰めエール
「ウイスキーの聖地」の蒸留所
スコットランドは美味しい
人の味覚への敬意
「ベルリンの壁」崩壊の後で
排外感情に抗う移民たち
イスマイルとの出会い
光と闇のヴェネツィア
チェシメの村へ
トルコとギリシャの過去
イスマイルとの再会
エーゲ海の風と水
エーゲ海の野菜
名物はアイスクリーム

?U 闇と向き合う―戦争は前触れもなく門の前に

難民たちの前に横たわるエーゲ海
イズミールで難民たちに話を聞く
ウムダ・ヨルジュルック―希望への旅路
難民受け入れで欧州はどう変わるのか
ドイツが膨大な難民を受け入れた背景
ムスリムの覚醒が続くヨーロッパ
トルコのイスラム復興は限界に達したか
パリ同時多発テロの衝撃
集団的自衛権になぜ反対し続けるのか
トルコはなぜ戦争に巻き込まれたのか
新たな対テロ戦争を待っていた「イスラム国」

【著者紹介】
内藤正典(ないとう・まさのり) 1956年生。同志社大学大学院グローバルスタディーズ研究科教授。中東の国際関係、イスラム移民研究。書籍、雑誌、TV、新聞等で幅広く中東情勢と移民問題について論じている。著書に『トルコ―中東情勢のカギをにぎる国』(集英社、2016年2月)、『イスラム戦争―中東崩壊と欧米の敗北』(集英社新書、2015)ほか多数。

内容説明

2015年春、著者は半年間に及ぶ旅に出た。パリで辰野隆を読み耽り、アバディーンで移民の料理を味わい、ベルリンで街の移ろいをとらえ、ヴェネツィアの教会で音楽に浸る。だが、滞在先のチェシメにシリア難民のボートが漂着。戦争は前触れもなく門の前に―世界が暗闇に沈む中で、歓喜の時を追憶する。

目次

1 陽の射す方へ―欧州・トルコ滞在記(パリの家探し;一六区に家を借りる;四月は気候に用心を;変わらないカフェの情景;地下鉄の振動とワイン ほか)
2 闇と向き合う―戦争は前触れもなく門の前に(難民たちの前に横たわるエーゲ海;イズミールで難民たちに話を聞く;ウムダ・ヨルジュルック―希望への旅路;難民受け入れで欧州はどう変わるのか;ドイツが膨大な難民を受け入れた背景 ほか)

著者等紹介

内藤正典[ナイトウマサノリ]
1956年、東京都生まれ。東京大学教養学部教養学科科学史・科学哲学分科卒業。博士(社会学)。専門は中東の国際関係、イスラム移民研究。一橋大学教授を経て、同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授。書籍、雑誌、TV、新聞等で幅広く中東情勢と移民問題について論じている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Hiroh

12
前半の紀行部分は落ち着いた文体が心地よく読めた。後半の世界情勢は、出口の見えない状況に息苦しくなる。第一次世界大戦の勝者であるが故に追及されなかった英仏の罪深さ。イスラム国は、欧州からグレーゾーン(イスラムと非イスラムが共生する社会)を無くしたいのではないか。難民受け入れをいち早く宣言した、ドイツは、自国にたどり着くまでに篩にかけられた優秀な人材を得ることができるのかもしれない。トルコの、余りにも厳しい状況。アメリカの戦争に加担することの意味。2016/12/31

法水

4
2015年4月から半年間にわたって在外研究としてパリ、スコットランドのアバディーン、ベルリン、ヴェネツィア、トルコに滞在した著者の旅行記。第Ⅰ部は食事や酒の話題も多く、肩の力を抜いて楽しめる滞在記といった趣だが、第Ⅱ部ではトルコ滞在中に目の当たりにしたシリア難民問題についてがメインとなる。日本では難民に対する無理解から来るスットコドッコイな言質を見かけたが、それらがいかに的外れであるかは本書を読めばすぐ分かる。個人的には無愛想なパリとは違って優しく親切な人が多いというアバディーンに行ってみたい。2016/05/04

Yasutaka Nishimoto

3
前半の、カフェでお茶するような紀行文は眠かったが、後半のシリア内戦から来るトルコや欧州の難民流入問題と混乱は、ドキドキするような記載である。シリアやトルコをフィールドにしてきたという著者が書きたかったのはどちらなんだろう。2018/03/06

ちえぞー

1
面白かった。シリア内戦のことがよくわかり、勉強になった。2016/12/13

まくゆ

1
リアルタイムなトルコ、中東の現場が備忘録的に綴られている。 中々新書ではうかがい知れない著者の何気ない日常や内面を一部垣間見ることができ、興味深い。2016/10/05

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