アラーの神にもいわれはない―ある西アフリカ少年兵の物語

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アラーの神にもいわれはない―ある西アフリカ少年兵の物語

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  • サイズ B6判/ページ数 405p
  • 商品コード 9784409130261
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

出版社内容情報

チャイルド・ソルジャーの痛ましい現実を告発。フランスの高校生のゴンクール賞を受賞。詳細な訳注。

内容説明

リベリア・シエラレオネ内戦の惨劇、チャイルド・ソルジャーの生きる痛ましい現実を闘うグリオが破格の文体をもって告発する2000年度ルノドー賞、高校生のゴンクール賞受賞作。

著者等紹介

クルマ,アマドゥ[クルマ,アマドゥ][Kourouma,Ahmadou]
1927年生。コートディヴォワールの作家。寡作ながら、「現代のグリオ」の異名で称される巨匠。いずれも複数の文学賞に輝く四つの小説、『独立の太陽』(1965)、『モネ、侮辱、挑戦』(1990)、『野獣の投票を待ちながら』(1998)、『アラーの神にもいわれはない』(2000)のほか、戯曲『トゥニャンティギ、あるいは真実の語り手』(1998)など。フランス語を「アフリカ化する」破格の文体と西アフリカの口承文芸に求められる鋭敏な言語感覚とが特徴

真島一郎[マジマイチロウ]
1962年生。東京大学大学院博士課程単位取得退学(文化人類学)。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所助教授、国立コートディヴォワール大学民族=社会学研究所客員研究員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

syaori

69
物語は、内戦中のリベリアとシエラレオネを少年兵として渡り歩いた少年の語りで進みます。その物語は、語り口にも筋の展開にも繰り返しが多様されある種の寓話のよう。そこから浮び上るのは、ドラッグ漬けの少年兵や、解放奴隷の子孫の黒人入植者と土着民の争いという帝国主義の影を引きずる内戦構造、「罪のない貧乏人を」「なぶり殺」す国際社会の「人道的介入」の実態。寓話とは風刺を含むお話のことですが、本書は帝国主義時代から現代まで続くいびつな世界構造がアフリカに押し付けたしわ寄せの一端を見せてくれる美しい寓話だったと思います。2022/06/23

スー

22
117フィクションとなっていますが西アフリカの救いようの無い現実をリアルに描いていると思います。拒めば殺されてしまう中で生きる為に兵士となった子供達はドラッグ漬けにされ弾に当たらない魔除けを身に付け、必要な物は人から奪うのが当たり前の世界の中で残忍な殺し屋に変貌し死んでいく過程と神や御守りを本気で信じている社会とあまりにも軽い命を主人公の少年が乱暴な口調で滑稽に語り、しかも彼が語るのは周りの人の事で自身のした行為は殆ど口にしない事でより深い闇を想像させられる恐ろしい本でした。2019/08/13

よきし

13
西アフリカのリベリア、シエラレオネの内戦へと巻き込まれていった一人の少年兵による半生の語りという形で提示される内戦下の少年達の生きた半生。しかし、その真の意味は巻末解説を読んで立ち現れてくる。ここまでの仕掛けがそっと行われていたことに、そしてそのリアルさとフィクションが交錯する中で語られなかった/語れなかったことにこそ真実の苦しみが秘されているという視点。単に壮絶という言葉を超越した、本当に衝撃的な一冊だった。2023/02/02

テツ

7
フィクションなのだけれど勿論現実の西アフリカの状況を基にして書かれている。様々な経緯で兵士として仕立て上げられた彼らにとって、戦うこと、殺すことは生きることに等しい。紛争の果てに自分たちの民族固有の言葉も、自分自身固有の心もゆっくりと消え去っていき、その後に一体何が残るのだろう。現実にもたくさんいるこうした少年兵たちが一人でも少なくなるように何か出来ることを考えていきたい。巻末に大量に掲載されている資料も少しでもかの地を理解するために役立った。2015/01/29

umeko

7
寓話なのですが、事実を基にしていることはいうまでもありません。西アフリカの悲惨な現実を、あたかも他人事のように淡々と語る主人公の少年。巻末の訳者解題にある「隣の子」のエピソードで、その言語を絶する痛ましさが胸に突き刺さりました。2012/07/26

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