内容説明
華人、植民者、侵略者、少数民族、共産ゲリラたちが躍動する熱帯雨林、無尽に交錯する河流、禽獣、植物の印象や寓意が鮮やかで生なましい。神話と伝説、史実が渾然となった艶美、神秘、浮幻、幽玄な伝奇物語。悲劇に見舞われた華人一家最後の男の子は、密林の奥へ向かっていく。ボルネオ島の「闇の奥」。
著者等紹介
張貴興[チョウキコウ]
1956年マレーシア・ボルネオ島生れ。1980年台湾師範大学英文科卒業。『象の群れ』で第二回時報文学百万小説賞の最終選考にノミネートされ、読者投票で第一位を獲得。中国時報開巻好書賞十大好書(中文創作類)、聯合報読書人最佳書賞(文学類)にも選ばれる
松浦恆雄[マツウラツネオ]
1957年生れ。神戸大学大学院修士課程修了。博士(文学)。大阪市立大学大学院文学研究科教授。中国文学・演劇(近現代)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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