出版社内容情報
「ドンツキ」とは何か。行き止まりの路地から考える、町、生活、社会。
行き止まりをテーマにした団体「ドンツキ協会」の齋藤佳が贈る、行き止まり論。それはある日、東京・向島(むこうじま)で「この町には行き止まりの道が多いから、調べてみたら面白いんじゃないか」と思ったことから始まった。
向島の路地の多くは、都市計画によって整然と造られたものではない。必要に応じてできた、家から道路に出るための生活の道、空間だ。全国の町を見渡すと、そこかしこにさまざまなドンツキがあり、それぞれにそうなった事情がある。類型化できるものもあればできないものもある。本書は、膨大なドンツキを見てきた著者が類型化を試み、考察し、ドンツキに関する提案をするものだ。
【章立て】
第1章 ドンツキとは何か
第2章 ドンツキクエスト
第3章 ドンツキで何かできないか
第4章 ドンツキをめぐって考える
第5章 ドンツキセレクション
【主な内容】
●都市形成が生み出すドンツキ
関東大震災が変えた東京/高度経済成長/郊外スプロール/宿場町/軍港・商港・窯業・温泉町
●自然条件が生み出すドンツキ
漁村集落/谷戸・谷地形/河岸段丘/砂丘/河川・水路・堀/海・湖岸
●ドンツキは町のどこに生まれるのか
戦災・非戦災地区/鉄道/ミニ開発/学校・工場・大規模敷地/旧道・バイパス/干拓・埋立地/計画中の道路・未成線/水道みち・用水路・暗渠跡/条里遺構
●ドンツキを彩るアイテムたち
木戸・路地門…路地の結界
井戸…ドンツキの始まり
路上園芸…暮らしがあふれ出す風景
電柱…法律が生んだドンツキ
古民家…ドンツキはタイムカプセル
舗装…足元は町の年輪である
ビールケースとペットボトル…暮らしの創意工夫
車止め…ドンツキの門番たち
物干し台…空へ伸びる昭和の風景
ネコ…ドンツキの主人
標識・看板…ドンツキが発する数少ない言葉
石敢當…見えないものを防ぐ境界
お店…ドンツキだからこそ生まれる居場所
●ドンツキで何かできないか
イベント/名所をつくる/標識を考える/ドンツキは町の余白である
●ドンツキをめぐって考える
町歩きで教えること、教えられること/ドンツキは不思議な「入口」
●ドンツキセレクション29
ほか多数!
【目次】



