内容説明
繁華街からほんの少し離れた、なんの変哲もないちいさな町、あくまでたとえばの話、東京の西荻窪あたりに、古い映画館がある―。心の中で、ときおりそっと思い返すような大切な映画たちを、角田光代のエッセイと三好銀のオリジナルコミックでご紹介します。
目次
ローマの休日
キャリー
ポンヌフの恋人
バーディ
キッズ・リターン
ダンサー・イン・ザ・ダーク
バベットの晩餐会
バッファロー’66
明日に向って撃て!
オール・アバウト・マイ・マザー
ションベン・ライダー
ドランク・モンキー酔拳
太陽がいっぱい
エレキの若大将
アメリカン・ビューティー
風の谷のナウシカ
ブルーベルベット
エンジェル・アット・マイ・テーブル
仁義なき戦い・広島死闘編
17歳のカルテ
三月のライオン
ロング・グッドバイ
著者等紹介
角田光代[カクタミツヨ]
1967年神奈川県生まれ。作家。1990年に海燕新人文学賞を受賞した『幸福な遊戯』をはじめ、著作・受賞多数
三好銀[ミヨシギン]
1955年静岡県生まれ。漫画家。1989年、ビッグコミックスピリッツ(小学館)にてデビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
9
戸惑いや共感などさまざまな想いを映画にまつわるカタチで綴った角田光代氏のエッセイ。タイトル通り本自体から受ける印象は、シネコンというより確実に場末の名画座に近い!収録された三好銀氏のオリジナル漫画そのものが独特のタッチと展開のせいで、より場末の名画座の佇まいを感じさせる。読んだ後、一人静かに赤茶色のシートに身を沈めて暗闇の中のスクリーンに没頭したくなってくる一冊…。2014/03/14
ドナルド@灯れ松明の火
6
映画にまつわるエッセイとその映画から受けた印象を三好銀が漫画で描く。角田さんのチョイスした映画とそのエッセイは独特なものが多く、漫画と相まって不思議な読後感だった。2014/02/24
駄々猫
4
お二人が選んだ映画をそれぞれ文章と漫画で評する形式。角田さんの『ダンサー・イン・ザ・ダーク』に対する文章、「え?これ私が書いた?」と思うぐらいに感想が一致していて驚愕した。2009/03/23
toe
3
映画の感想でもエッセイでもないような独特な空気感がおもしろかった。 ほとんど見たことないし聞いたこともない映画ばかりだったけれど、いくつか見てみたい。(酔拳、engel at my table、17歳のカルテ) 漫画も、西荻にいそうな人たちの世界観だった。 ナウシカ(特に原作)は男脳の映画という説に共感。 昔は西荻にも映画館があったんだなあ。2020/11/26
パイン虫
1
「三好さんとこの日曜日」以来の三好銀。懐かしくって、図書館で見つけて即借りたけど・・・欲しいと思ったら、Amazonでも中古のみ。マジでか??? 角田光代のエッセイも素直な感じで好きだし、是非とも本棚に欲しいのだが・・・。2012/04/15
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