内容説明
江戸城、中奥。大本陣は騒然としていた。ドイツ軍に対していかに援護を加えるか、ドイツ側の反応がいかような具合なのか、様々な情報が飛び交い、先頃、ミュンヘンから帰った家正の裁可を待っていた。連合軍がノルマンディーに上陸を開始した時、日本軍の先鋒はいまだイタリア、ミラノにあり、とてもではないが飛龍や、双風、靖国を送り込める距離にはなかった。靖国を送り込んで雷撃を加えたとしても、やはりここで数が問題となった。戦艦二隻、モニタ艦二隻を沈めるのはたやすいだろうが、その程度で殺到する数千の連合軍艦艇を排除できようはずもなかった。
著者等紹介
青山智樹[アオヤマトモキ]
東京生まれ。某大学理学部物理学科卒。昭和60年、自動二輪大型、63年銃砲所持許可(現在、クレー射撃)。平成8年、航空機自家用陸上単発。FAA、special VFR(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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