内容説明
愛媛県警の巡査が、東京・霞ヶ関の宮之原警部を訪ねてきた。ひと月前に松山・奥道後で起きた殺人事件の捜査協力を頼みにきたのだ。刺し殺されたのは、ミニ松山城と呼ばれる建物の持ち主。おどろおどろしい芝居絵の屏風に血しぶきが飛び散っていた。遺体の枕元には、犯人が残していったと思われる。わらべうたらしい文章のメモが…。地元警察の捜査が難航し、迷宮入りになりそうだという。話を聞いた宮之原は、さっそく高知へ向かうが―。
著者等紹介
木谷恭介[コタニキョウスケ]
1927年、大阪生まれ。私立甲陽学園卒。浅草の劇団「新風俗」、「三木トリロー文芸部」などを経て、ルポライターとして活躍。1977年頃より風俗営業の女性を題材とした小説で一躍注目を浴び、その後『赤い霧の殺人行』で旅情ミステリーの分野に進出(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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