内容説明
雪の降り積もった金沢の兼六園で、血に染まった女性の刺殺死体が発見された。被害者は加賀友禅老舗の一人娘。口にくわえていた一輪の黒百合の花はなにを意味するのか?捜査が進められていくうちに、第2の殺人が。次に殺されたのは、お寺の住職。第1の殺人と同じように、口に黒百合の花をくわえていた。二人の被害者に共通していたのは、美術品の紛失騒ぎに関わっていたことだった。要請を受けた警察庁の宮之原警部が解決に乗り出す…。
著者等紹介
木谷恭介[コタニキョウスケ]
1927年、大阪生まれ。私立甲陽学園卒。浅草の劇団「新風俗」、「三木トリロー文芸部」などを経て、ルポライターとして活躍。1977年頃より風俗営業の女性を題材とした小説で一躍注目を浴び、その後『赤い露の殺人行』で旅情ミステリーの分野に進出。近年は宮之原警部が活躍するシリーズが人気を得ている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 大衆文芸評判記 中公文庫