内容説明
「第三次攻撃隊は、第一次隊と第二次隊を収容してから、稼働機で第四次攻撃隊を編成するさ…」最も源田航空参謀は、第四次隊を編成する機会はわずかだと判断していた。「敵も我が軍の勢力圏内で、いつまでもグズグズしている気は、毛頭ないでしょう。一撃か二撃を加えたら、あとは必死で逃げますよ」源田に言わせると、戦力に大差がない場合の航空戦とは、瞬間風速にたとえられる。つまり短時間のうちにどれだけ手持ちの兵力を、敵の頭上に送り込んで、爆撃や雷撃を敢行できるかで、勝敗が決まるという。
著者等紹介
高貫布士[タカヌキノブヒト]
神奈川県出身。1956年生まれ。学生時代に、軍事評論家小山内宏氏、航空評論家青木日出夫氏らが創設した軍事学セミナーで軍事学を修得。出版社勤務を経て、軍事アナリスト・作家として活動。著作はノンフィクション、フィクションを問わず多数
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