内容説明
インドシナ海上での日仏海軍による合同演習が決まり、アジアの情勢は日増しに緊張が高まっていた。ドイツの傀儡である、フランス・ヴィシー政府と日本の接近は、英国にとっては二正面作戦という悪夢になりかねないのだ。そこで、イギリス海軍は日仏に対抗すべく、最新鋭戦艦プリンス・オブ・ウェールズと巡洋艦レパルスをシンガポールに回航させるという強硬策に出た。そうしたなかで合同演習を敢行すれば、演習が武力衝突になりかねない。苦慮した大本営は、秘密兵器によるプリンス・オブ・ウェールズ撃沈を狙った極秘作戦を発令する。
著者等紹介
林譲治[ハヤシジョウジ]
1962年、北海道夕張郡長沼町生まれ。ナイキミサイル基地訴訟で揺れ、千歳基地が隣接するという環境で育ったため、幼少時より軍事や防衛問題に興味を抱く。現在、ホームページ「艦船計画」を開設中
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