出版社内容情報
運転手とお客さんが進みゆく、すべてのみちに、物語がある。
コロナ禍が明けて、街にひとが戻り、夏子はタクシードライバー4年目を迎えた。迷える同期、転職した先輩、型破りな新人──皆が悩みや不安を抱えながら、お客さんを送り届けるため今日も走る。各々が人生の分岐点で選んだ“みち”とは──。タクシーの車内で交差する人間模様を、名手が軽やかに、ときに切なく描き出す。人気お仕事小説、待望の続編。
矢部太郎さん(芸人・マンガ家)おすすめ!
「小野寺さんの小説はいつもやさしいどこかへ連れて行ってくれる」
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
22
運転手とお客さん。タクシーの車内で響き合う、一期一会の人間模様。前作から数年後を描いた連作短編集第2弾。今回は前作でも出てきた登場人物視点から描かれる形で、イケメンの先輩姫野がドライバーになった経緯や、同期の霜島や永江が目指すもの、元同僚で札幌でタクシー運転手となった水音さんとの再会、強面のベテラン道上さんがドライバーをやっている理由など、彼らの背景を掘り下げながら、後輩もできた夏子の自然体で誠実な仕事ぶりもいい感じに効いていて、今回もタクシー絡みのエピソードや描かれる様々な思いがなかなか良かったですね。2025/10/04
FUKUIKE
3
★★★★☆ 今回はタクシードライバーのお話!ブレることなく優しい文体で読みやすく読後もホッコリ!なんといっても登場する皆さんが魅力的!ラストに出てきた.おかずや田野倉!他作品との繋がりを感じながら一気に読了!面白かった!2025/10/13
たこ
3
2025年10月15日初版第1刷発行…と奥付にはなっているが未来。文庫再読。仕事に対する静かな覚悟というか、少し冷めた覚悟というか…。自分が仕事との向き合い方に悩む今、このタイミングでもう一度読めてよかった。2025/10/12
ユッピー
2
タクジョの第2シリーズ。タクシードライバーと、お客さんとの会話が心地良い🚖あ〜こういうお客さんタクシー乗ってきそうだな〜何か分かると共感。女性ドライバーがもっと増えてくれれば良いな〜と思いました。いろいろなエピソードがあり、優しい文体で読みやすかったです🚕2025/10/15




