出版社内容情報
爆破事件の鍵は、記憶を失った美女。
茅場町を皮切りに都内で多発する連続ビル爆破事件。
人々がテロに震撼する中、天久翼を含めた神酒クリニックの六人は、ある電話をきっかけに記憶を失った美女「赤羽」と出会う。
過去を失い、翼でも心が読めな謎の女性。だが、彼女こそがテロの鍵を握る人物で……。
記憶と事件が結びつく時、驚きの真実が明らかに!
現役医師によるハードボイルド医療ミステリー第2弾。
(『神酒クリニックで乾杯を 淡雪の記憶』改題改稿)
内容説明
茅場町を皮切りに都内で多発する連続ビル爆破事件。人々がテロに震撼する中、天久翼を含めた神酒クリニックの六人は、ある電話をきっかけに記憶を失った美女「赤羽」と出会う。過去を失い、翼でも心が読めない謎の女性。だが、彼女こそがテロの鍵を握る人物で―。記憶と事件が結びつく時、驚きの真実が明らかに!現役医師によるハードボイルド医療ミステリー第2弾。
著者等紹介
知念実希人[チネンミキト]
1978年、沖縄県生まれ。東京都在住。東京慈恵会医科大学卒、日本内科学会認定医。2011年、第4回島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を『レゾン・デートル』で受賞。12年、同作を改題、『誰がための刃』で作家デビュー(19年『レゾンデートル』として文庫化)。15年『仮面病棟』が啓文堂文庫大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よっち
20
都内で多発する連続ビル爆破事件。人々がテロに震撼する中、天久翼を含めた神酒クリニックの6人のもとに、ある顧客から意識のない女性の診察依頼が来る第2弾。過去を失い翼でも心が読めない謎の女性。試行錯誤してその記憶を取り戻そうと協力する過程で、彼女こそがテロの鍵を握る人物であることが明らかになってゆく展開で、仲間たちのチームが爆弾テロ事件の解決に動く一方、家族を悲しい事故で失った彼女たちは希望を見失いかけていましたけど、事件に関わった人々に大切なことをきちんと思い出させてくれた翼や勝巳の優しさが効いていました。2025/06/06
ガットウ
13
★★★★4.2点。知念実希人さんの作品のなかでもエンタメ特化の1冊!ファンサービスであの人の登場も嬉しい。2025/07/13
もっぱら有隣堂と啓文堂
10
天久鷹央の兄、驚異的な読心術を持つ精神科医・翼のシリーズの第2巻。2016年初刊の加筆修正改題本。怒涛の勢いで鷹央シリーズを刊行しまくり、アニメ化、ドラマ化もしてきて知念先生仕事しすぎな感があるところ、公式では本作以降は「以降続刊予定」となっているのでここでいったん一息つくのかな。妹の鷹央組は3人で事件を理知的に解決するミステリー重視感が強いが、兄の翼組は暴れん坊の前衛2人だけでなく役者もスピード狂も鷹央級の天才もいてとってもエンタメ。翼の成長が見られロマンスも生まれそうだが、これは続編あるのだろうか…?2025/06/17
nami1022
8
本作も面白かった。安定感抜群です。鷹央のシリーズとは趣が違ってミステリ色よりもハードボイルドなクライムサスペンス色が強く、且つよりエンタメ色が強い感じがします。分かりやすく個性の強いキャラたちが最初から最後まで大活躍。はやく神酒クリニックの面々と天医会のタカタカペアのコラボが見てみたいです。2025/06/24
coldsurgeon
8
エンターテイメントとして楽しい。でも、医療の要素は意外と少なくて、特殊な状況の特殊な事件を解決していく物語なのdか。心を読む要素は少なく、拳闘シーンが、以前より多いのは、作品の方向性をすこし変えようとしているのだろうか。2025/06/14