出版社内容情報
誰も知らない八代将軍吉宗がここに!
「こんな孤独な吉宗は初めてだ』
大矢博子(書評家・解説より)
天下の座には何があるのか
瞬く星となり
見守っております
紀州藩主・徳川光貞の三男として生まれながら、生母・紋の身分の低さゆえに、虐げられた扱いを受けた新之助。しかし、五代将軍綱吉から「高みに登れ」と声を掛けられ、運命は激しく動き出す。新之助の思いと野心に応え、乳兄弟の星野伊織と鉄海和尚は秘密裡に工作を重ねる。やがて、新之助は紀州藩主、将軍の座を?むが、そこには新たな試練が――渾身の歴史長編
内容説明
紀州藩主・徳川光貞の三男として生まれながら、生母・紋の身分の低さゆえ、虐げられた扱いを受けた新之助(のちの吉宗)。しかし、五代将軍綱吉から「高みに登れ」と声を掛けられ、運命は激しく動き出す。新之助の思いと野心に応え、乳兄弟の星野伊織と鉄海和尚は秘密裡に工作を重ねる。やがて、紀州藩主、将軍の座を掴むが、そこには新たな試練が…。
著者等紹介
谷津矢車[ヤツヤグルマ]
1986年東京都生れ。駒澤大学文学部歴史学科考古学専攻卒。2012年「蒲生の記」で第18回歴史群像大賞優秀賞受賞。13年『洛中洛外画狂伝 狩野永徳』でデビュー。2作目の『蔦屋』が「この時代小説がすごい!2015年版」にて第7位。『おもちゃ絵芳藤』が第7回歴史時代作家クラブ賞作品賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
taiki
1
毒殺を黙認し、将軍就任のために暗躍するダークヒーロー吉宗。その先にあるのは孤独。 そして、宗春は味方。暴れん坊将軍のイメージを逆転させれば違う吉宗になるのはその通りだが、安易かな。 ダークヒーローの勢いが孤独で失われる展開はワクワク感ではなく、惰性。 途中から単調になって少し残念だったな。2024/12/09
あきのぶ
1
吉宗といえば、暴れん坊将軍。専門家以外には、今作の吉宗は、新しい感じなのでは?2024/05/21
Y...
1
今まで読んだ違う吉宗でした。読みやすかったですが、大河ドラマの吉宗や過去に読んだ吉宗の小説と違って宗春の理解者は予想外で新しい吉宗でした。2024/04/12
グランくん
0
八代将軍吉宗を描いた物。 十三才の時、五代将軍綱吉にお目見えする所から物語が始まります。互いに、母が身分の低い側室であった事から気に掛けてもらう。 父や周囲の物から阻害された幼少期から、将軍となり幕政改革して行く姿が描かれます。2024/08/16