出版社内容情報
熱帯夜に起きた凍死事件。
蠢くテロリストの影。
九月の熱帯夜、小鳥遊優と鴻ノ池舞が当直を務める救急外来に搬送されてきた身元不明の男性。その死因は「凍死」だった。摩訶不思議な状況を前に司法解剖の必要性を説く医師達だったが、刑事の反応は芳しくなく……。捜査機関の協力が得られない中、天久鷹央は独力で遺体の正体に迫るが、それは日本全土を揺るがす大事件の序章に過ぎなかった。シリーズ最大規模の凶悪犯罪の真相は!
内容説明
九月の熱帯夜、小鳥遊優と鴻ノ池舞が当直を務める救急外来に搬送されてきた身元不明の男性。その死因は「凍死」だった。摩訶不思議な状況を前に司法解剖の必要性を説く医師達だったが、刑事の反応は芳しくなく…。捜査機関の協力が得られない中、天久鷹央は独力で遺体の正体に迫るが、それは日本全土を揺るがす大事件の序章に過ぎなかった。シリーズ最大規模の凶悪犯罪の真相は!
著者等紹介
知念実希人[チネンミキト]
1978年、沖縄県生まれ。東京都在住。東京慈恵会医科大学卒、日本内科学会認定医。2011年、第4回島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を『レゾン・デートル』で受賞。12年、同作を改題、『誰がための刃』で作家デビュー(19年『レゾンデートル』として文庫化)。15年『仮面病棟』が啓文堂文庫大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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はにこ
123
熱帯夜に凍死した死体。今回は病気が原因では無かったし、初っ端から犯人の親玉が分かってしまっていたけど、それでもこのシリーズは面白い。この死体の謎からこんな大きな背景が隠れているとは思いもよらなかった。相手のことを思いやったり、信頼する鷹央が成長したなと感じたり、お菓子三昧で体力無しなところが変わってないなと思ったりしてキャラクターに対する思い入れも強い。鴻ノ池が残ることも嬉しい。漫画じゃなくて実写化してほしかったなー。2024/06/17
aoringo
80
熱帯夜に凍死した男が救急部に運ばれてきた。そんな風に始まった話は、カルト集団による無差別爆弾テロへと繋がっていく。突っ込みどころがあるのは仕方ないとして、膨大な医療知識で謎を解明していく推理が好きな自分には今回の事件は少し物足りなかった。二つの凍死死体にそれぞれ異なる理由があったのは、なるほどさすがでした。さて次は久しぶりの短編集へ〜2024/05/13
金吾
71
○医学知識のない私にとって毎回驚愕の展開があり面白いです。よくこのような殺害方法が思いつくなあと思います。小鳥遊先生も相棒らしくなってきたと感じます。2024/11/11
参造
64
真夏なのに凍死相変わらず話の導入はひかれます。 しかし事件の規模が大きすぎてあまり医療と関係なくなってきてる気がする。 会話の掛け合いは相変わらず楽しい。2024/06/29
hiro
60
前作は吸血鬼?に血液をほぼ抜かれるという連続殺人事件だったが、今作は九月の熱帯夜に凍死するという考えられない『アイスマン』事件が起こる。題名の“テロル”からも想像できたが、いつもの田無署の成瀬、警視庁の桜井に加えて、公安部の服部刑事も登場するなど、今まで以上の大きな事件に首を突っ込んでしまうタカタカコンビに鴻ノ池舞を加えたのタカノイケトリオがいつものように大活躍する。いつも思うが、鷹央と小鳥が出会ったのが一年と少し前で、これだけ難事件を解決したら警察が頼りにするのも当たり前だ。次のトリオの活躍も楽しみ。2024/09/28