出版社内容情報
医師の言葉が信じられない。
患者を救えるのは、誰か。
鍼灸師から「若返り」の治療を受け、外見が二十歳以上も変わった女性。白血病が再発し骨髄移植でしか助かる見込みがない中で、聖痕を持つ「預言者」に縋った少女。医療行為とは異なる奇蹟を求める患者に対し、天医会総合病院の天才医師・天久鷹央は「神秘」に潜む真実を明らかにする。現役医師が描く医療ミステリー! 書き下ろし掌編「詐欺師と小鳥遊」収録。
内容説明
鍼灸師から「若返り」の治療を受け、外見が二十歳以上も変わった女性。白血病が再発し骨髄移植でしか助かる見込みがない中で、聖痕を持つ「預言者」に縋った少女。医療行為とは異なる奇蹟を求める患者に対し、天医会総合病院の天才医師・天久鷹央は「神秘」に潜む真実を明らかにする。現役医師が描く医療ミステリー!書き下ろし掌編「詐欺師と小鳥遊」収録。
著者等紹介
知念実希人[チネンミキト]
1978年、沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒、日本内科学会認定医。2011年、第4回島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を『レゾン・デートル』で受賞。12年、同作を改題、『誰がための刃』で作家デビュー(19年『レゾンデートル』として文庫化)。15年『仮面病棟』が啓文堂文庫大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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オセロ
60
面白かったですね。 短編の人混みに出ると指先が腐る男性の謎と20歳以上若返る治療を受けた高齢の女性たちの秘密はそれぞれ違った医療のアプローチの仕方の上手さは流石。そして、長編の少女の物語は鷹央にとっては辛い展開もありながら成長を感じられて。そんな鷹央を奮い立たせた小鳥遊の言葉にはグッときました。2025/03/21
よっち
38
白血病が再発して、骨髄移植でしか助かる見込みがない少女を救うのは医療か奇蹟か。天久鷹央が神秘的な現象を引き起こす奇蹟の解明に挑むメディカルミステリ。渋谷のスクランブル交差点に行くと指先が腐ると感じる少年、異様な若返りを実現した整体術の正体。そして再発した白血病から少女を救うため、聖痕を持つ預言者の奇蹟の真相に挑む展開で、苦い過去を思い出す構図に葛藤しながらも、骨髄移植手術を受けられるように奇蹟を暴こうとする鷹央先生には成長を感じました。振られネタをいじられまくりの小鳥先生とも相変わらずいいコンビでしたね。2024/02/05
猫ぴょん
30
「永遠に美しく」 これ怖いー😰 美人な人ほど老いるのが辛いんだろうなー。 のぺっとした顔だと歳取ろうがシワだろうがシミだろうが気にしないもんね🤣(必死で基礎化粧品に力を入れているのは内緒です🤣変わらんつーの🤣) 「聖者の刻印」 神や宗教にすがるしかない気持ちは分からなくもない。 そこにつけ込むのは許せないよねー。 鷹央ちゃん今回も素敵✨ エピローグの小鳥遊先生やっぱりな💦春よ来い〜2025/04/21
ううちゃん
29
ちょっと飽きてきちゃったかな。私の苦手な文面というか、いかにもな描写が興醒めするときの知念さん。医学的な分析は面白いんだけどなぁ。このシリーズ、有名だから読んできたけどしばらくは離れようかな。あくまで私には合わないというだけです。2024/11/26
ブルーベリー※更新は控えめです
23
天久鷹央シリーズ5。①人が腐る。確かにこの症状やと本人は腐ると誤認するかもしれない②永遠に美しくいたい。誰でも思うけどこんな風にはされたくない。若返った人たちはどうなるのか③白血病の治療を拒否する母親。娘という存在を信じず自称神様という間違った相手を信じてしまった。信仰は助けにもなるが今回のように悪い方向に行くこともある。暫く天久シリーズを読み続けます。2024/02/10