出版社内容情報
茶屋の主が突然の子育て!?
捨て子の親は、今どこに?
北町奉行所の元与力で、腰掛茶屋の老主人の弥兵衛。水飴を使った甘味を作ろうと板場で工夫を重ねていた時、茶屋の裏手から泣き声が。ねんねこ半纏を身につけた赤子が捨てられていた。襟元にはさまれた書付から赤子の名は朝吉というらしい。自ら子守役を買って出た弥兵衛から事情を聞いた息子の紀一郎には、朝吉に関わる隠し事があるようで……。
好評シリーズ第5弾!
内容説明
北町奉行所の元与力で、腰掛茶屋の老主人の弥兵衛。水飴を使った甘味を作ろうと板場で工夫を重ねていた時、茶屋の裏手から泣き声が。ねんねこ半纏を身につけた赤子が捨てられていた。襟元にはさまれた書付から赤子の名は朝吉というらしい。自ら子守役を買って出た弥兵衛から事情を聞いた息子の紀一郎には、朝吉に関わる隠し事があるようで…。
著者等紹介
吉田雄亮[ヨシダユウスケ]
1946年佐賀県生まれ。雑誌編集者を経てフリーライターに。ノンフィクション、コミック原作、実録小説を手がけ、映画化、テレビ化作品も多数。2002年「裏火盗罪科帖」シリーズで時代小説作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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いつでも母さん
127
弥兵衛の茶屋に捨て子が!その捨て子・朝吉をめぐる顛末。ホロッとしたり、クスッとしたりで楽しく読んだシリーズ第5弾だった。しかし、息子・紀一郎の嫁・千春の疑心暗鬼というか、オロオロぶりが何とも・・(笑)2023/01/09
タイ子
80
シリーズ第5弾。弥兵衛が営む腰掛茶屋の裏で赤子が泣いている。着物の豪華さを見ればどうやら金持ちの子供らしい。早速、弥兵衛の子守りが始まるが全てがてんやわんや。この時代によくあるのはもらい乳をしに奔走するのだが、弥兵衛は甘味、料理が趣味なので自分で重湯の上澄み汁を作り始める。水あめは余計だよねと思わせながら…。弥兵衛の息子紀一郎は赤子の書付けの文字で何かを感じたらしい。紀一郎が外に子供を?!と、思わせておいてその真相が徐々に明らかになり弥兵衛の出番なり!今回も弥兵衛の腕が冴える。勧善懲悪ものはいいね。2023/01/10
やま
61
一刀流の遣い手で、北町奉行所前の腰掛茶屋の主である松浦弥兵衛の活躍の物語です。大きな泣き声に驚いた弥兵衛が茶屋の裏に行くと生後半年の赤ん坊が泣いていた。添えられた紙に「朝吉」を頼むと書いていた筆跡から、弥兵衛の息子で非常掛り与力・松浦紀一郎は、弥兵衛の下で働いていた例繰方同心・宮田の娘・三重に気が付く。なぜ、三重が我が子を捨てなければならなかったのか…。三重は、駿河町の両替商「永楽屋」の跡取り息子の真吉に見初められ、嫁入りした。その永楽屋でここ数か月の間に真吉の父が毒殺され、真吉が辻斬りにあって殺された。2023/04/07
ぶんぶん
21
【図書館】奉行所前腰掛茶屋シリーズの第五弾! だいぶ、弥兵衛の生き方にも慣れて来た、今回は赤子の捨て子に関して弥兵衛が大活躍すると言うお話。 その赤子に、紀一郎の青春が絡むから大問題。 そうこうするうちに、お家騒動が絡み、悪党の出没という事態に。 赤子を巡り弥兵衛の汲汲とした性格が微笑ましい。 難なく無事解決に至る勧善懲悪の物語。 2023/04/20
ごへいもち
9
主人公の弥兵衛はそんなに剣の達人だったっけ。火消人足たちは一本の丸太を枕にして皆でゴロ寝、火事の時は丸太の端を叩けば一斉に起こせる( ^ω^ )…ホント?2025/01/12