出版社内容情報
堕落した元ミュージシャン、パチンコ通いの母親、風俗店で働くことしかできない娘。怒濤のセックス×暴力と殺戮。エロスの頂点!
内容説明
妻から離婚を切りだされ、さらに「血の繋がった娘を捜しだしたら、3000万円支払う」と妻の不倫相手から持ちかけられた男。さっそく、パチンコ通いの母親、風俗店で働く娘をみつけるが、なぜか母親と結婚することに。地道に生きていこうとするが、巨額の遺産話が転がりこみ…。ちぎれる愛、争う母娘、暴力と殺人。人間の「性と生」を描く暗黒の恋愛小説!
著者等紹介
草凪優[クサナギユウ]
1967年生まれ、東京都出身。2005年『桃色リクルートガール』、10年『どうしようもない恋の唄』で「この官能文庫がすごい!」大賞を受賞。18年、第1回「裏」八重洲本大賞を受賞。「性と生」を描くカリスマとして、官能小説界でナンバー1の人気と実力を誇る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆいまある
89
暗かった。どうしようもなく暗かった。駄目男が駄目女に出会い、がむしゃらに働いて家庭のようなものを築き上げたが(ここまでは面白いし好きな展開)、他の女とも抜き差しならぬ恋に落ちてしまい(ここまでもどうにか読めた)、男に復讐しようとする女と三つ巴のどろどろに。幸せって案外簡単に壊れるんだな。私も用心しよう。官能小説家だけあってセックスシーンは丁寧。一体となり、多幸感溢れ、生きてる喜びが伝わるいい描写。こんな文章私も書きたい。でも話が進むごとに暗さが増して途中からついていけなくなった。2022/09/21
JKD
13
バンド崩れの惨めなヒモ男、迫田と都会の汚濁に飲み込まれ落ちぶれた母娘が微かな幸せを求めて家庭を築き、人生の再出発を試みる。それでもドン底生活が染み付いた人間には溢れる欲望を抑えることができない。冷静に物事を考えようとする迫田も、やがていびつな三角関係の中にあるドス黒い闇に巻き込まれ、とんでもない惨劇に発展する。まさに暗黒の恋愛小説。でも官能シーンはちゃんと濃厚。暴力シーンは絶句。そして感動の復讐劇。いろいろな要素が盛りだくさんなので、飽きることなく楽しめました。2019/06/27
すうさん
9
草凪優の本を初めて読んだ。官能小説家なのにこんな面白いストーリーが書けるなんて。馬鹿にしてはいけない。設定としてはドロドロした三角関係なのだが、さすが官能を描く作家。愛情という中にドロドロした嫉妬や憎しみ、人間の欲望やその裏切りが描かれている。だからこそ性だけが人間の愛情を正面から描けるものはないのかもしれない。またここにはバイオレンスの味付けが入りまさに「性と生」「生と死」が描かれることになる。どんどん引き込まれ大変面白く読めました。 2020/04/18
陽
1
朝から通勤時に読んでいたらムズムズしだしたので、ビルのトイレで、御ナニーして、スッキリして出勤することになりました。 良い子は、読まないようにお願いします。活字のエロスは、ヤバイ。2020/09/14