実業之日本社文庫<br> 死刑狂騒曲

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実業之日本社文庫
死刑狂騒曲

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  • サイズ 文庫判/ページ数 349p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784408554488
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

死刑囚を解放せよという脅迫状が届いた。事件を追う女性刑事、明らかになる幼女誘拐事件。どんでん返しサスペンス×ミステリー!

内容説明

「血の蠍」を名乗るテロ組織から、脅迫状が届いた。法曹資格を有する異色の女性刑事・雲上菜奈は、体当たりの捜査で事件解明に挑む。しかし、政府が要求を無視すると、人質の女性の遺体が…。謎のテロ組織は、なぜ脅迫誘拐事件を犯したのか?二転三転する予測不能の“犯罪サスペンス×どんでん返しミステリー”。著者初の文庫書き下ろし!

著者等紹介

嶋中潤[シマナカジュン]
1961年生まれ、千葉県出身。東北大学理学部卒業、東京工業大学大学院修了。国際宇宙ステーション関連業務に従事。2013年、『代理処罰』で第17回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞。社会の矛盾を突く、ミステリー作家の新鋭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さっこ

55
刑事訴訟法第475条とは、死刑判決確定の日から6箇月以内に死刑を執行すると明記されている。しかし現実は法務大臣自ら法令違反を犯している。死刑が是か非かを問うた作品はありますが、現実として「死刑」という制度があるのに、法令を守らない国の機関に対して問うた作品でした。テロ組織が死刑囚の解放を求め、人質を殺害する。テロに屈するべきではないという考え、人権の観点からの考え、犯人を追う警察、中盤までサスペンス満載でした。最後は、ちょっと緩んじゃった印象も受けましたが一気に読めました。2020/01/15

ナミのママ

54
嶋中潤さん、2冊目です。乗り物のお供にサラーッと読める警察モノかと思ったら、ガッツリ中身の濃い小説でした。誘拐事件から始まり、政府が動き、死刑制度のあり方を問う内容。現在までの自分とは無縁の出来事で、なかなか深く考える事がてきませんでした。しかし当事者やその周囲の人にとっては大変な事と思います。最後のどんでん返しが人間らしくて、驚きより納得してしまいました。2019/01/24

momi

43
テロ組織からの要求は三人の死刑囚の解放…さもなくば人質を処刑する!!犯人の目的はいったい何なのか!?第3章までは犯人側と警察とのスリリングな展開、一気に読ませてくれます!第4章「判決」では…全国民を巻き込んでの大判決…それぞれの選択の過程が描かれています!問いかけたい…そして訴えかけたい思いとは「あなたは死刑を選びますか?!解放を選びますか?!」死刑制度をモチーフにしたサスペンスミステリー!!もう少し掘り下げて描かれていたらと思うところもあるが、深く考えさせられる作品で、どんでん返しありで面白かったッ!!2018/12/30

坂城 弥生

33
冒頭、登場人物の個性がわからなくて読み進めるのが大変だったけど、段々引き込まれてきた。 人の死を願いながら生きなければならないのは確かに地獄かもしれない。 エピローグは要らなかったんじゃないかな。2019/10/23

あっちゃん

26
社会派のミステリーにも関わらず、発想が奇抜(笑)テロを装って死刑囚の解放を求める、その真相は?死刑、だけでなく、いろいろ考えさせられる!ラストのドンデン返しは、伏線はってあったので、ナルホドと納得( ̄▽ ̄)2019/09/19

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