出版社内容情報
第1章では、価格競争型経営ではだめな理由、なぜ今、非価格経営が必要なのかの視点から分析。第2章では、「他社より安い」をセールスポイントとする価格競争型経営と決別し、非価格経営を実践している企業21社の事例をもとに分析。第3章では、非価格経営を実現するための効果的なポイントを8つに絞って分析している。
内容説明
コストダウン社会の終焉。真の顧客は値段よりも品質と企業姿勢を見ている。非価格経営に取り組む中小企業の実践。
目次
第1章 価格競争型経営の終焉
第2章 非価格経営に挑む中小企業21社(ニッチな分野で非価格経営;お客様の声を徹底的に聞いて非価格経営;ブランディングで非価格経営;こだわりぬいて非価格経営;市場創造で非価格経営;社会貢献に取り組んで非価格経営)
第3章 非価格経営実現のための8つのポイント
著者等紹介
坂本光司[サカモトコウジ]
法政大学大学院政策創造研究科教授。法政大学中小企業研究所所長。人を大切にする経営学会会長。「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」審査委員長他公職多数。1947年、静岡県焼津市(旧大井川町)生まれ。浜松大学教授、静岡文化芸術大学教授などを経て現職。専門は「中小企業経営論」「地域経済論」「福祉産業論」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nizimasu
3
ネット時代になると価格のウエイトが大きくなりそれが売れ行きを左右するのはわかるんだけどそれだけに終始しつつあるのが日本の経済。ましてや単価の安い消耗品や生活用品、さらには情報産業なんかもしかりで青色と息だがそんな中でオンリーワンで成果を上げている起業を取り上げていてこれは面白かった。ただ、日本の1億人の人口だからそれほど大規模は望めない。その適正サイズ感を掴んでいればいいのであろう。その意味では今の日本の経済の長期安定型の状態には最適と思えるのだが、こうした提案はなかなか受け入れられないだろうな。2017/01/08
kaz
1
「ニッチ」「お客様の声」「ブランディング」「こだわり」「市場創造」「社会貢献」というテーマごとに、非価格経営に取り組む中小企業21社の事例を紹介。共通するのは、こだわりを持った経営が受け入れられているというところか。第3章の「非価格経営実現のための8つのポイント」(企業経営の真の目的・指名を果たす等)は、確かに正論ではあるが、所謂「上から目線」なのが気になる。成功事例だけではなく、非価格経営を目指しているにもかかわらず、失敗している事例もあわせて検討すれば、その提言も説得力を増すように思う。2017/03/26
もやもやもやもや
1
単に価格競争するなという風に読むとくだらないが、価格競争に陥らないようにどのように一連の流れを作ったかを考えるととても参考になる。ただそれを作り上げるのはたやすいことではないはずで、その部分をもう少し書いて欲しい。2017/02/07
ともみ
0
大企業と中小企業は、そもそも担ってる役割が違う。そこを間違えると疲弊しちゃうってことね。2016/12/16
ぱんぷきん
0
民間から行政に至るまで価格競争をすれば今日より明日、明日より明後日自分達の負担が増えるにも関わらず、それが是とされている昨今。そこに疑念を覚え、非価格経営を行うようになった21社を紹介しているのが本書。非価格経営というと独自技術の商品を連想するが、それ以外にも対応力だったり、低ロットだったり各社それぞれの強みで価格競争から脱却している。興味深いテーマではあるものの、本書だけだと単に浅い企業の紹介本なので、逆に失敗事例なんかも欲しかったところ。本書を導入部として、個別企業の解説本も執筆して欲しい。2021/08/14
-
- 電子書籍
- 日中韓働き方の経済学分析 - 日本を持…