出版社内容情報
「大岡昇平集」の17人の解説と著者自身の解題を併せて一冊としたもの.作者と指名された解説者とに親密さと緊張感が微妙に混じり合い,豊かなハーモニーをかもしだす.大岡文学の理解にとって欠くことのできない一冊.
内容説明
戦後をよく戦い、昭和を閉じて逝った文学者の世界に迫る。
目次
収容所としての戦中・戦後
戦友への約束
『野火』と『武蔵野夫人』
《政治》と《情事》
『花影』論
『事件』と『サッコとヴァンゼッティ』
『天誅組』について
歴史への視点
『レイテ戦記』解説
罪なくして十字架にかけられた者によって
批判的劇
詩人と散文家
歴史の中の人間探究
批評と小説の間
人間の今の生のために
小説の魅力を解く
ある自己回帰者(エゴチスト)の旅