出版社内容情報
戦国乱世、日本で最初に鉄砲集団をつくり、自由奔放に駆け抜けた根来衆・津田監物の痛快な生きざまを描く渾身の歴史小説。
内容説明
1543年に鉄砲が伝来して間もなく、紀州の根来衆、津田監物は種子島で弾丸が的を撃ち砕く様を目の当たりにする。監物は銃の大量製造を実現、僧兵たちを率い日本最初の鉄砲戦闘集団を組織する。傭兵として細川、三好ら戦国大名のもとを渡り歩く、壮絶にして豪快な戦いの日々。戦国の世に銃声を轟かせた男の生きざまを描く、著者渾身の長編歴史小説。
著者等紹介
津本陽[ツモトヨウ]
1929年和歌山県生まれ。東北大学法学部卒業。78年に『深重の海』で直木賞受賞。その後、織田信長を描いた『下天は夢か』がベストセラーになる。95年『夢のまた夢』で吉川英治文学賞、2005年菊池寛賞受賞。1997年に紫綬褒章を、2003年には旭日小綬章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しんごろ
159
室町時代末期、根来寺の僧兵の長(いわゆる根来衆)、鉄砲による傭兵集団を作りあげた津田監物(算長)の話!自ら種子島に鉄砲を調達する冒険譚あり、脳内で銃声がイメージできるほどのイケイケの戦闘シーンは迫力あり、なかなかの面白さ!傭兵だけに、一人の武将に留まらないしたたかさも持ち合わせており、津田監物、なかなかの切れ者と思いましたね。ただ、ラストに向かうにつれて、戦闘シーンの間延びした感じと、駆け足で終わった感じがしましたが、それを含めても面白かったです。2019/05/31
如水
21
僕の中の鉄砲集団は雑賀衆の雑賀孫市ですが、この話はもう一つ川を隔てた向こう側の根来衆を率いた津田堅物のお話です。雑賀衆よりも早く鉄砲集団を作り、傭兵集団を率いて荒稼ぎした話ですので舞台が近畿動乱、三好長慶が室町幕府を掌握、松永久秀が大人しく(笑)仕えてた頃なので馴染みの薄い時代でした。ただ三段撃ちはガンガン出て来ます?...普通に考えたら鉄砲で傭兵集団作ったら途切れの無い射撃&命中率抜群で無いと生き残れ無いし傭兵集団形成しよ〜と思わないわなぁ。誰だ?世界初三段撃ちを長篠でやった、見たいな話を作った奴は?2018/02/23
Nishi Masako
2
鉄砲伝来のころの、戦国時代の勇者活躍潭。2018/07/24
tako_machida
1
根来衆の鉄砲集団を取り上げた一作。鉄砲を得るところまでは面白かったものの、その後が戦闘シーンの繰り返しで段々飽きがきてしまったのが本音かな。2018/02/01