出版社内容情報
剣客・大柿半兵衛は柳生家当主から、大和国吉野の山中に跋扈し、人を殺め略奪を繰り返す「桜鬼一族」退治を要請されるが……。
内容説明
大柿半兵衛は柳生家当主・俊順から、桜鬼一族の成敗を要請された。吉野山中に跋扈する一族は奈良の高僧や天領の代官たちを殺め、金銀財宝を掠奪。討伐のため派遣された新陰流の剣士たちも皆、渦巻く桜吹雪に紛れて刀が一閃する「吉野桜鬼剣」に打ち破れたという。知心流の新たな秘剣「翡翠」を伝授された半兵衛は、早春の大和国・吉野へ向かうが…。
著者等紹介
森詠[モリエイ]
1941年生まれ。東京外国語大学卒業。週刊誌記者を経て、71年『黒い龍』でデビュー。83年に日本冒険小説大賞を受賞した『燃える波涛』に代表される、世界をまたにかけた冒険小説やハードボイルドで人気を博す。94年に坪田譲治文学賞を受賞した『オサムの朝』などの青春小説、架空戦記、そして時代小説と、ジャンルの幅を広げて多岐にわたる著書を発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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