内容説明
山奥の製薬研究所で謎の爆発事故が発生。泉夏樹は一命をとりとめるも全ての記憶を失っていた。研究所の同僚・黒崎ら生き残った仲間と脱出を試みる夏樹だが、その眼前に、理性を失い凶暴化した人々が突如襲いかかってきた!?息呑むアクションと隠された禁断の真実…最後の1頁まで驚きの連続!常識を揺るがす究極のバイオホラー×ミステリー。
著者等紹介
周木律[シュウキリツ]
某国立大学建築学科卒業。2013年、『眼球堂の殺人―The Book』(講談社ノベルス)で第47回メフィスト賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
112
なんだろう・・この表紙に惹かれてついの1冊。ストーリー・・なんとなくは想像出来てはいたんだ、出来ては。が、前半のこの気持ち悪さは夜には読みたくはないなぁ。そこを超えるとね、やっぱり『不老不死』なんて願ってはいけない!って事ですよね。陸自の登場もあるのだけれど、こんな風に使われたくは無いだろうな・・なんて思ったりもして、なんとなく哀しく読了した。2016/09/02
aquamarine
84
辛口ご容赦。究極のバイオハザードと怒涛のどんでん返し、一気読みホラーミステリ、という内容紹介はちょっと煽りすぎかと。期待して読み始めたので、かなり残念な思いをしました。ホラーゲームを攻略本見ながら最短ルートで通り過ぎたみたい。ミステリの冠はないほうがいいかも。ちょっと前に白井さんの本を読んでいたからハードルはさらに高く設定されていたかもしれませんが、それを差し引いても残念。著者の作品なら、これより「災厄」のほうがおすすめです。2016/11/17
とろこ
70
ツッコミどころが多く、B級感が漂っていたが、サクサク読めた。やはり、自然の摂理に背けば、反動があるのだろう。人間が手を出してはならない領域というものは、あるのだと思う。それにしても、今の世でも、不老不死を願う人々は多いのだろうか。死があるからこそ生が輝くのだ、とも感じる。それに、生き辛さを抱えて苦しむ人々がこんなにも多い現代において、ここまで不老不死に執着することにリアルさを感じられなかった。私は、自然に、運命に逆らわずに生きて、自然に逝きたい。2018/03/28
Bugsy Malone
67
ゾンビ化する原因など、目のつけ所は非常に良いと思うのだけれど、全体的に未熟さを感じてしまう惜しい作品でした。面白いことは面白いのですがどうしてもその辺りが先にたってしまう。一気にサラッと読めてしまうのもそれ故なのかと。2017/01/21
キナコ
61
バイトホラーミステリーと書かれているが、ミステリー要素は少なめ。ある山奥の製薬研究施設で起こったパンデミックを中心に書かれたパニックもの。クローズサークル設定なため、登場人物も少なくテンポ良くストーリーも進むため読みやすかった。原因となったウイルスの話も短く分かりやすいかと…やや恋愛要素もあり。 最後の結末は皮肉としか言えないかな。2022/04/24