内容説明
旅行代理店勤務の名探偵・水乃サトルは、女性部下の由加理と東尋坊で銃殺事件に遭遇。犯人は姿をくらました。東尋坊事件に臨むサトルと馬田警部の前に、新たな猟奇事件が立ちはだかった。過去20年にわたり、女性を手にかけてきた絞殺魔が、四番目の犯行を起こしたのだ。常人離れしたサトルの推理力で、20年以上も不明だった事件の真相は突き止められるのか!?
著者等紹介
二階堂黎人[ニカイドウレイト]
1959年東京生まれ。中央大学理工学部卒。90年、『吸血の家』が鮎川哲也賞の佳作に入選し、92年『地獄の奇術師』でデビュー。99年『人狼城の恐怖』で、同年本格ミステリベスト10第1位を獲得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ち~
31
【水乃サトル社会人編⑤】企画したツアーの下見で訪れた東尋坊で、殺人事件に遭遇したサトルと由加理。恒例のサトルの怒涛のオタク知識披露で容疑者にされてしまう。助けを求めた知人の刑事は連続殺人事件の捜査中で、ソコにも自ら嬉々として首を突っ込むサトル。2つの事件はいつの間にか交差して…。ちょっと都合がいい所もあるけど、強固なアリバイを崩すのが面白かった。サトルのキャラクターも面白いしミステリーも読み応えありのこのシリーズ、やっぱり好きだな。以前から東尋坊は行きたいと思っているが、島根県の波根海岸も行きたくなった。2021/08/20
マッちゃま
15
読む順番を間違えました(苦笑)社会人さとるシリーズ 第4長編ミステリ。適当に手元にあったので読んでみたら順番を飛ばしてました。仕事で立ち寄った東尋坊で銃殺事件に遭遇。その事件を追いつつ20年も前から続く連続殺人犯も大事となった。果たして2つの事件は無事に解決することができるのか?明らかに犯人と思われる人物が早い段階から登場し物語の謎の部分はハウ+ホワイダニットかと思いきや、その後の展開はさすが二階堂氏でした。学生編はまったくの未読ですので、今後もシリーズをマイペースで追いかけていきたいと思っております。2023/03/13
ひで
11
前々作に東尋坊を最後にと。最後で意味が解りました。2017/02/24
シアン
7
社会人・水乃サトルシリーズ第5弾。殺人現場を目撃したところから始まり、いくつかの事件が絡み合いながらも、最後はきちんとに収まるのは見事。重い内容ながらも、ライトな雰囲気なのは、サトルのキャラのおかげだろう。読みごたえあり。しかし、このシリーズを久しぶりに読んだが、由加理ってこんなに面倒くさいキャラだったかなと思った。2015/02/26
barcarola
4
二つの事件を追いかけて東尋坊ばかりでなく各地を飛びまわるのだが……飛びまわり過ぎ? トリックはさすがの出来なので東尋坊の事件に絞られていたほうが良かったように思う。2021/10/09