内容説明
機動捜査隊浅草分駐所に勤務する女刑事・稲田小町は、牛丼屋に入った親子連れの母親を覚醒剤所持で緊急逮捕する。母親と一緒にいた娘の早麻理は児童相談所へ連れて行かれるが、その日のうちに姿を消してしまった。自ら失踪したのか、犯罪に巻き込まれたのか。行方を追う小町に意外な手がかりが…刑事たちの24時間の奮闘を描く傑作警察小説。
著者等紹介
鳴海章[ナルミショウ]
1958年北海道生まれ。日本大学法学部卒業。会社勤務を経て、91年に『ナイト・ダンサー』で第37回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。航空サスペンス、クライシスノベル、警察小説、時代小説など活躍のジャンルは多岐にわたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おつぼねー
71
初読み作家さんでシリーズ5作目。ここからでも全く問題ないが、刑事たち個々に対する思い入れがない分、ゴメンなさい、焦点がボヤけたと言う感想しかない。2020/08/16
kei302
56
犬好きにはたまらない一冊。シリーズ気にせずこの本から読むべし!老犬ラブが最後の力を振り絞って早麻理の元に駆けつけた場面では感動して安堵の涙。根っからの悪人は出てこない。安心して読めるし、稲田ハンチョウの味方がさり気なくサポートしてくれるのもいい。持ってるデカ:稲田小町ハンチョウ。次回に続く。このシリーズ、派手さはないのですが、社会問題が取り上げられていて、堅苦しくなくて、登場人物がいい味を出しているのです。最後の最後まで楽しめます。登録が少ないのが残念..2020/05/07
いつでも母さん
18
もう5巻目になるのね~小町班長、やっぱ好きだわ。事件解決後に本部に呼ばれてからの場面は想像できて笑えた。事件そのものは、なんとも哀しいものだったが、そして、犬か・・ありがとね、ラブちゃん。児相絡みの事件って、実際にもドンドン増えていくんだろうなぁと思う。【親】が大人じゃ無いんだもの。ただ産んだだけでは【親】じゃ無いだろうさ!続編も楽しみにしたい。又、銃マニアのちゃんこ家のマスターが登場するのかな?2015/01/09
hina2haru(元ひなはる)
11
シリーズ5作目。小町さんがメイン。機動捜査隊の話なので色々な場面が出てくる。それにしても、今回はラブのシーンで泣けた。児童相談所で働いていると嫌な場面ばっかり見てしまうんだろうな。今回も面白かった。2015/12/10
ブルーノ
10
浅草機動捜査隊シリーズ五作目。今回は、小町さんの活躍がたくさんあったので嬉しかった。また、小町さんの人となりも少しずつ分かってきて面白くなってきた。まだまだこのシリーズが続いて欲しい。『持ってる女』の力で辰見さんや小沼たちといろんな事件に挑む姿が見たい。続編が出るのが待ち遠しい。2015/01/06