内容説明
霧深い夜に腹を裂かれた女(外科)、人気作家の元に現れた身に覚えのない「我が子」とその母(産婦人科)、余命三ヶ月の少女と強盗犯の絆(放射線科)、「今日殺された」という謎の客(法医学教室)―。迷える人々の病状は実にさまざま。悪意、殺意、欲望の病に罹った「患者」たちに「名医」赤川次郎がおくる、7つの診療科への入院案内。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年福岡県生まれ。76年『幽霊列車』で第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。80年『愛妻に捧げるレクイエム』で第7回角川小説賞を受賞。2006年、第9回日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
coco夏ko10角
34
7つの作品収録の短編集。『スターのゆりかご』演技の才能がある5歳の娘、どんどん有名になっていくことによる周りの変化や主人公の心理が面白かった。『残された日々』逃亡中の男性と余命三ヶ月の少女、不思議な関係。二人の会話がよかった。2016/09/06
たかだい
9
病院の科目に因んだ7つの事件を描いた赤川次郎の短編集 いずれも赤川次郎らしい読み易い文体でスラスラ読み切れ、大きな驚きのようなモノはない代わりにそこそこ楽しめるような出来栄え 良かれ悪かれ全体的に平坦な印象は拭えないものの、発想という意味では、科目としては方医学に当たる『明日殺された男』は中々面白い また、外科に因んだ『霧の夜の忘れ物』は作中で一番出来が良く、霧が立ち込める団地で起きた猟奇殺人の謎は結構大胆で好きでした2026/06/14
hirayama46
9
えらく久しぶりの赤川次郎。あまりノンシリーズものは読んでいませんでしたが、良いですね。ライトミステリかくあるべしという感じの軽い食感で楽しめる味わいでした。そこまでひねりを利かせていたり意外性があったりはしないのですが、簡潔な文体でスピーディーに進行し、殺人が絡んでいるわりには重いものを残さない落とし方も好感触。病院や医師がテーマになっていますがバラエティに富んでいるのも良かったです。お気に入りは殺意ゼロなだけに犯人が気の毒だな……とは思いつつもあっけらかんとしたラストが印象的な「残された日々」。2020/11/28
寒っ!!
7
残された日々や美しい闇はよかったかな。女子高生と中年男の組み合わせという世の男性にあらぬ希望を抱かせるのは悪いところだ。2016/04/15
みやこ
5
子役の親ってつらいよなあ2017/04/08
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