実業之日本社文庫
笑う怪獣

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  • サイズ 文庫判/ページ数 322p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784408551654
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

アタル、京介、正太郎のナンパ大好き三人組が、バカンスで訪れた離れ小島で巨大怪獣に遭遇。以来、行く先々でおかしな目に遭ってしまう。絶世の美女は驚異の改造人間!?愛しの書店員さんは正義の超人!?その存在の謎は明かされぬまま、密室、誘拐、連続殺人…彼らがもたらす事件の謎は鮮やかに解かれてゆくのであった!前代未聞、爆笑必至の連作短編ミステリー。

著者等紹介

西澤保彦[ニシザワヤスヒコ]
1960年高知県生まれ。米エカード大学創作法専修卒業。95年に『解体諸因』でデビュー。本格ミステリとSF的手法を融合させた作品で人気を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

papako

56
西澤保彦強化月間。突然あらわれる臭い怪獣にめちゃくちゃにされる三人組のお話。アンソロジーでこのシリーズを読んで気になっていました。いやー、あほくさい。下品でしょーもなくて。でも楽しめました。『怪獣は孤島に笑う』が好き。あ、謎解きもしっかりあります。さすが西澤さん。2015/10/03

Walhalla

39
全7話の連作短編集でした。西澤保彦さんのSF作品ですので、もうどんな設定であっても驚くことはなくなりましたが、今回も色んな人物(?)が好き放題に登場します。それでも、設定された範囲の中できちんと推理されていく様子が面白いですね。著者の作品では、どちらかというと、頭から湯気が出るくらいゴリゴリ本格的にロジカルに攻めまくる作品の方が好みです。2021/03/23

hope

35
ここまで脱力した本は読んだことがないかもしれない(褒めてます)。怪獣や宇宙人が唐突に脈絡なく出てきます。ナンパに明け暮れる主人公たちは、ほとんど阿呆のようです。推理や考察がロジカルに展開しますが、最終的に何も解決しません。笑 息抜きにぴったりというと失礼かもしれないが、肩肘張らずに楽しく読めて、気分転換にちょうどいい作品。西澤さん4冊目、連作短編集。★★★2019/10/01

aquamarine

29
いきなりの怪獣登場になんとハチャメチャな!と思って読み進めていた一編目ですが、ラストで思わず、あれが伏線だったとは!と苦笑しました。ナンパがきっかけておかしなものに関わる3人組が何とも情けないのですが、読み進めるうちに話はどんどん本格ミステリになっていき、それとともに彼らもどんどん頼もしくなってきていつの間にかしっかりと楽しんで読み進めていました。怪獣の登場が完璧な「怪獣は密室に踊る」とアタルに同情してしまった「書店、ときどき怪人」安楽椅子探偵として秀逸で最終話にぴったりな「女子高生幽霊綺譚」が好きです。2014/07/09

おうつき

27
怪獣や宇宙人、幽霊などが現れて滅茶苦茶な事態を引き起こすバカミス。当然の如くその存在の正体や秘密は明かされる事なく、時にはミステリーのセオリーすらぶち壊してしまう。一番最初の「怪獣は孤島に笑う」が真面目に考えることすら馬鹿らしくなってしまうようなトンデモ展開で、この本は大丈夫なのかと心配になってしまったが徐々にこの脱力系ミステリーに魅了されていった。「書店、時々怪人」がその中でもくだらなくて好きだった。2020/03/21

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