内容説明
機動捜査隊浅草分駐所に班長として赴任した稲田小町は、元医院の「幽霊屋敷」で首吊り死体を発見する。当初は単なる自殺と見られたが、死体の身元が、ある凶悪事件に係わりあるいわくつきの弁護士だったと明らかになると、殺人事件の可能性も浮上する。そこへ驚愕の知らせが…機捜隊刑事の奮闘を描く好評警察小説シリーズに、初の女性刑事が登場!書き下ろし。
著者等紹介
鳴海章[ナルミショウ]
1958年北海道生まれ。日本大学法学部卒業。会社勤務を経て、91年に『ナイト・ダンサー』で第37回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。航空サスペンス、クライシスノベル、警察小説、時代小説など活躍のジャンルは多岐にわたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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asa.com
26
浅草機動捜査隊4作目。前作で失態を犯した辰見が謹慎状態(笑)、代わって新しく班長として赴任した稲田小町がメインの本作。持っている刑事(笑)小町は赴任早々、幽霊屋敷と呼ばれる元医院で首吊り死体を発見。自殺と判断されるが、遺体の身元が、かつて少女を暴行死させ13歳の少年たちを弁護した曰くの弁護士と分かり捜査を続行。少年のうちの一人もひき逃げ事故で死亡していたとを知り、自殺事件との関係を探る。なぜ、捜査の早い段階で被害者の関係者をマークしなかったのかが謎(笑)。過去に傷を持つ女性刑事登場で今後の広がりに期待大。2017/05/04
いつでも母さん
14
実際、娘に『小町』は名付けんだろうが・・拳銃大好き小町班長登場にあっ晴れを!シリーズものですが、保育士からの小町班長の心の『しこり』好きな感じです。今後の活躍に期待大!事件を呼ぶ、持ってる小町と小沼の関係にも期待しています。鳴海センセ、次号を待つ!2014/06/14
流花
13
題名からして女性刑事がバリバリ活躍する話だと思って読み始めたのですが、まあそこそこ活躍はするけれど別に題名にうたう程ではなかったんじゃないかな〜面白かったけどね。2014/07/15
hina2haru(元ひなはる)
10
シリーズ4作目。シリーズを追うごとに面白くなっていく。今回のストーリーは過去の少年犯罪が消化されていない被害者の辛さ。そして、タイトルにある新キャラ小町さん。私の好みの刑事の辰巳はあまり出てこなかった。それにしても、未成年だからと言って軽い罪にしてはいけないと思う。。。。2015/12/06
ひろ
8
やっと刑事小町の初登場です。 小町の警察官になった動機、40歳を前に警部補となったのは努力の結果でしょうね。持ってる刑事! 地元の図書館に所蔵がなく墨田区よりのお取り寄せとなりました。2017/09/18