内容説明
安泰な結婚生活を共に送っていたはずの夫は、愛人のもとに走る。引っ越し先に迷い込んできた子猫は、どうやら目が見えていない。父は脳出血で倒れ、愛を告白してくれた同僚は、なんとレズビアンだった…。ときに哀しく、ときに滑稽に繰り広げられる様々な予期せぬ出来事に、そのつど新しい自分を発見してゆく佐緒里。３０歳ＯＬの闘いと成長の日々を鮮やかに描いた傑作長編。
著者等紹介
谷村志穂［タニムラシホ］
１９６２年北海道札幌市生まれ。北海道大学農学部で応用動物学を専攻。９０年ノンフィクション『結婚しないかもしれない症候群』がベストセラーに。９１年処女小説『アクアリウムの鯨』を発表。以降小説を中心に、エッセイ、紀行、訳書など幅広い分野で活躍。２００３年『海猫』で第十回島清恋愛文学賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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巨峰
24
つまりは「自分から動かなきゃ」ということかな。愛人の女に子供ができたからと急に離婚を求められた佐織里。他所に女がいることすら気づかなかった佐織里。新しい生活を始めた彼女に出来たのは目の見えない猫とビアンな女子の同僚。それから、再び近づく佐織里の元夫。この元夫とのことが、気持ち悪い、ありえなーい。偽善者かな。この元夫は、、2011/01/26
nonたん
21
お初、谷村さん。お、北海道出身だったのね。お話は北海道じゃありません。東京の代々木やらそのあたり・・・川越もか。離婚後の佐緒里さんのその後といったてい。帯にはサバイバルな日々！ってうたい文句。でも、そんなにサバイバル感なし。にゃんこと好きだといってくれる同僚と、家族（父、母、弟）がメイン。元夫との葛藤やら、一人暮らしに闖入者、妙な心の友か・・・。悶々としながらも、新しい自分を発見していく自分探しの日々だろう。引越し先も新たに決まり、これからですね！2010/12/16
coco夏ko10角
20
離婚したばかりの30歳OL・佐緒里。短期間で色んなことが。どんどんたくましくなっていく様がよかった。2017/07/09
なつ
19
覚悟と肝が据われば女は強く逞しくしなやかになれるのかも知れない、と思った。少しずつ強くなっていく成長物語。2017/01/17
わか
11
安かったので、電子書籍で購入しました。毎日をなんとなくすごしている主婦の私にとってはドキッとするような、身につまされるお話しでした。仕事も主婦業も流れにまかせてなんとなくやっていた佐緒里。ある日、夫から妊娠している愛人の存在を打ち明けられます。これ、めちゃめちゃきついと思う。。それで離婚して新居に引っ越します。そこで出会った赤ちゃん猫もプチ（目がみえません）と出会い、ちょっぴりずつ前にすすんでいきます。マンションの人と堂々ともめたり、会社で親友ができたり、言いたいことを言えるようになっていくのです。そこら2014/10/15
