出版社内容情報
歌舞伎町トー横キッズの闇を追え!
警視庁生活安全部少年事件課の山内が暴力団員に捜査情報を流しているとの密告が人事一課監察係に届く。同僚の佐良、皆口とともに監察官の能馬から事前監察を命じられた若手の毛利。行確に向かった新宿歌舞伎町にはトー横キッズが集まり、中学二年の孤独な少年・三崎は偶然預かった錠剤を闇で売ろうと謎の少女・美雪に持ち掛けられていた…ジンイチ、新たな戦いへ!
WOWOW 連続ドラマW 「密告はうたう2 警視庁監察ファイル」
ドラマ化シリーズ最新作!
内容説明
警視庁生活安全部少年事件課の山内が暴力団員に捜査情報を流しているとの密告が人事一課監察係に届く。同僚の佐良、皆口とともに監察官の能馬から事前監察を命じられた若手の毛利。行確に向かった新宿歌舞伎町にはトー横キッズが集まり、中学二年の孤独な少年・三崎は偶然預かった薬“あれ”を闇で売ろうと謎の少女・美雪に持ち掛けられていた…。ジンイチ、新たな戦いへ!
著者等紹介
伊兼源太郎[イガネゲンタロウ]
1978年東京都生まれ。上智大学法学部卒業。新聞社勤務を経て、2013年に『見えざる網』で第33回横溝正史ミステリ大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
140
待っていました。シリーズ最新作!『ジンイチ、新たな戦いへ!』とある。警察の中の警察。今回は毛利がメインだ。じりじりしながら何処へ向かうのだろう?と読み進んだ。おぉ~、そう来たか!こんな形で繋がるのね。巧いなぁ。そして、密告したのは誰?って私の想像を斜め上から笑われた感じの答えが・・アイツか!奴がアイツだったのか~何言ってるのかでしょうが、読んでみてください(笑)もう次が読みたくなってる私なのだ。2024/09/25
しんたろー
117
シリーズ第4弾は、ジンイチのメンバー・毛利の視点で少年課の警部補を監察する話と、中二男子が歌舞伎町で遭遇する事件が交互に展開する。数年前から話題になっている「トー横キッズ」の実情が生々しく、希望の持てない社会と実在するであろう闇に暗澹たる気持ちになる。一方、毛利の心情&事情が初めて明かされたので、段々と共感しながら応援していた。「二つの話がどう繋がるのか?」という引きが巧く、読む手が止まらない。御贔屓の皆口が健在なのが嬉しく、終盤に毛利が少年たちにかける言葉にも胸が熱くなった。是非、第5弾もお願いしたい!2024/10/29
ゆみねこ
66
今作は歌舞伎町トー横キッズ、薬物が絡み、読みながら心が痛くなるシーンが多々。タレコミを元に事前観察を命じられたジンイチの面々、若手の毛利を軸に進むストーリー。どこで内定中の警察官とトー横で暗躍する輩が繋がるのか?そうか!アイツがアイツだったのか!シリーズ中、一番面白かった。毛利が抱えていたものが明かされ、彼の成長と今後の活躍が楽しみに。ぜひとも続けて欲しいシリーズ。2024/09/30
kei302
52
人事一課監察官シリーズの4作目。同僚や上司の仕事に対する姿勢に影響を受けて警察の仕事にやりがいを見出した毛利がメイン。今回は大けがを負うような場面がなかったのでほっとしたけど、裏の貌を持つ面々には嫌悪感しかない。2024/10/15
hirokun
52
★3 警視庁監察ファイルシリーズ最新作。エンタメ小説として面白く読ませてもらったが、もう一捻りほしい作品だった。文中にあった「視野が狭くなる原因は年齢だけではなく、凝り固まった思考性や深い専門性もその一つだ。」は読んでいて深く心に刺さる言葉だった。この言葉を嚙み締めながら、今後の人生への警鐘としたい。2024/10/01
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- 和書
- あの青春が平和だったら