出版社内容情報
第1回令和小説大賞にて選考委員特別賞受賞。大人気YouTuberが描く経済系ファンタジーノベル! この1冊で人生が変わる!
内容説明
「魔王討伐の勇者が最初に訪れる町では、なぜ銅の剣までしか売っていないのか?」いわゆるゲーム世界の“お約束”に疑問を抱いた商人マルが、ヤバイ真実を暴く前代未聞の冒険譚!!読めばわかる!!まじでエゲツナイ“現代社会のリアル”。第1回令和小説大賞選考委員特別賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てち
78
傑作。2021/04/03
☆よいこ
75
YA。ドラクエ的世界観。孤児の兄弟はそれぞれ武器屋と道場に引き取られた。兄のマルは武器屋として修行し、弟のバツは勇者になる。マルは常々考えていた「なぜ銅の剣までしか売らないのか?」辺境の町でももっと強い武器を売れば勇者が苦労することは無いはずなのに。世界の「常識」を疑問に思ったマルは、全てを統括しているというギルドマスターに会うために旅に出る▽ドラクエ世界の経済について問う。先物取引、麻薬販売、殴られ屋、戦争で儲けようとする金貸し等、シビアでブラックな内容だった。ディストピアだ…爽やかではない。2022/04/23
(*'ω' *)@k_s
54
積読本~世の中の理をドラ〇エの世界観で描いたビジネス書~旅立ちの町で手に入る上位の武器“銅の剣”、なぜ初めから最強の武器を売らないのか。勇者バツの兄商人マルが冒険をする中で、事の真相を暴く。設定はファンタジー、でも経済活動のブラックな仕組みは現代社会そのもの。これは…面白い(*´艸`)タイトル買いでしたが、良本でした✨2021/06/17
りんご
50
読み始めてすぐ(思ってた内容と違う!)と驚く。経済のお話始まったわ。じゃあこう言う感じで進むんじゃない?って思うじゃん?それもまた少しずつ外してくる。努力をしない愚か者は搾取されるのが当然。勤勉にして賢くなければ奪われる側なのか?んん、経済って奪うか奪われるかだけなんだっけ?なかなか皮肉の効いたお話で、読んだことない感じの本でした。「金がないと怒りを娯楽にするんだね、人間って」『教養なんてのはあるに越したことはない。あればあるほど、遊ぶ材料になるから』(イイトモ・モリタの言葉)2023/09/20
やな
39
ドラクエ的の世界観。と言うか、まんまドラクエ。で、商人の弟子が主人公の物語。くぅー、楽しいぞ!「最初の町で何で銅の剣しか売ってないのか?」なんて、俺も不思議だったもん。モンスターを倒すとゴールドが貰えるのも不思議。他人の家の戸棚を開け放題なのも。そんなモヤモヤを作者の勝手な解釈で勝手に解決。キャリアコンサルタントと言う、何ともいかがわしい肩書きを持つ作者。だけど文章はめっちゃ上手なんだよね。ゲームは学生時代から久しく離れていたけど、数十年ぶりにドラクエの旅をしている気分になれて、すごく楽しかった。2022/03/09