角川文庫<br> 川のほとりで羽化するぼくら

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角川文庫
川のほとりで羽化するぼくら

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  • サイズ 文庫判/ページ数 208p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041148563
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

「おっぱいがほしい」仕事を辞め我が子の育児に奮闘している暁彦が、妻の咲喜にぽつりとこぼす。男の自分ができること、やるとおかしいことの狭間で悩みながら日々を過ごす中、とある子育てブログに出会い光を見出す。ふとしたきっかけで、川の向こうに住むブログの著者と会うことになり……。男性目線で描かれる性差と役割を問う「わたれない」をはじめ、七夕伝説の織女と牛飼いが天の国を離反する「ながれゆく」など、4編を収録した連作短編集。

内容説明

「おっぱいがほしい」会社を辞め我が子の育児に奮闘中の暁彦は妻にそうこぼした。男の自分ができること、やると変だとされることの狭間で悩む中、とある育児ブログを発見する。ひょんなことからそのブログの著者と会うことになり…。男性目線で描かれる性差や役割を問う「わたれない」をはじめ、七夕伝説の織女と牛飼いが天の国を離反する「ながれゆく」など、しがらみという川を越え新たな景色に連れていってくれる4篇を収録。

著者等紹介

彩瀬まる[アヤセマル]
1986年、千葉県生まれ。2010年「花に眩む」で第9回「女による女のためのR‐18文学賞」読者賞を受賞しデビュー。16年『やがて海へと届く』で第38回野間文芸新人賞候補、17年『くちなし』で第158回直木賞候補、同作は第5回高校生直木賞を受賞した。19年『森があふれる』で第36回織田作之助賞候補、21年『新しい星』で第166回直木賞候補(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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piro

35
川を渡る事。それは実際には容易い事であっても、心の中にある川を渡るには人それぞれの覚悟がいるものなのかも知れない。でもその川を越える決意は人を呪縛から解き放ち、強くさせる。そう感じさせる短編集でした。『わたれない』、『ひかるほし』は現実にありそうなエピソード。一方、七夕伝説をモチーフに異世界の川を描いた『ながれゆく』、SFテイストの『ゆれながら』は、彩瀬さんの個性を感じる世界観で描かれる。読中は難解に感じましたが、読後とても印象に残る2編。軽やかに川を越えて対岸へ踏み出す、そんな人であり続けたいものです。2024/11/04

Karl Heintz Schneider

32
いずれも川が流れる風景のある4つの物語。第一話「わたれない」が面白かった。会社を辞め、専業主夫となった曉彦。7か月の娘の育児にヘトヘトに。そんな時に出逢った子育てブログに救われる。そしてある日ブログ主と会うことになるのだがそれは意外な人物だった。「それでもダメなら、その子がとにかく泣きたいんだよ。親は焦らずアイスでも食べて、ゆっくり泣かせてあげて。」こんなひと言にグッときてしまう。子育て中はとても、こんなふうには思えなかったな。第二話はファンタジー、第三話はエロチシズム。落差に愕然となる。だまされた~。2025/03/03

よっち

23
息苦しい今を軽やかに越えゆく一歩を描いた、降りかかる「らしさ」の呪いを断ち切って、先へと進む勇気をくれる希望の連作短編集。仕事を辞めて慣れない育児に奮闘する暁彦が出会った育児ブログ、年に一度だけ会うことを許された織女と牛飼い、体外受精と保育器で育てられるようになった国、長らくわがまま夫に振り回され続けてきた妻と、容易には超えられない葛藤の象徴的な存在として川を見立てて展開してゆく短編集でしたが、主人公たちの思い込みを別の角度からの視点によって浮き彫りにされてゆく、もうひとつの側面がなかなか効いていました。2024/10/26

ぬらりひょん

7
川を挟んでこっちとあっちの世界を描く4つの物語。「ながれゆく」と「ゆれながら」はよくわからなかった。「わたれない」は家事育児をする男性を描いていて、主夫は周りの理解が追いついてない中、主夫を選択するのも大変だと思った。口ではイクメンとかいうけれど、なんと世間の冷たいことか。最後の「ひかるほし」は今の自分に一番共感できるテーマだった。「贅沢を言ったらばちが当たる」の呪い。家父長制。息子貫一の自分とは関係ないという態度。どれもこれも思い当たるんだよな〜。2025/02/03

川端

6
★★★☆☆ 男なら、一家の大黒柱として外で働いて家族を養うべき。女なら、おとなしく主人の言うことを聞いて主婦として家庭を守るべき--。昭和的な社会常識や固定観念、世間の風潮に疑問を投げかける。窮屈な世の中に息苦しさを感じる4人の主人公は、それぞれが川に架けられた橋を渡って自由な世界に羽ばたいていく。多様な価値観や生き方が認められるようになってきた令和の時代を象徴する一冊だと感じる。2024/12/29

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