出版社内容情報
群馬県境での核輸送車襲撃、奥飛騨山中の地崩れ。ふたつの事件はつながっていた。恋人を失った准教授と孤高の自衛官が真相を探る。
内容説明
長野・群馬県境で、自衛隊の運搬車が襲撃を受け、核燃料が強奪された。同時刻、岐阜県の飛騨山中で、大学教授らの乗った車が土石流に流された。生き残ったのは八神准教授、ただ一人。その後、八神は見えない敵からつけ狙われる。一方、自衛隊の運用支援・情報部の溝口は、襲撃犯の洗い出しを厳命される。襲撃犯は誰か?その目的は?そして、「T」とはなにか?恋人、家族、仲間、国のために、男たちは真実を追い求めて戦う。壮大なスケールで描く、パニックサスペンス小説の新傑作!
著者等紹介
安生正[アンジョウタダシ]
1958年生まれ。京都府京都市出身。京都大学大学院工学研究科卒。現在、建設会社勤務。第11回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作『生存者ゼロ』が大ヒット(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
181
書店で見つけて、図書館に予約してようやく読めました。安生正、初読です。400P弱一気読みしましたが、タイトルの「衝撃」はなく、エンタメとしても面白みに欠きました。旬のテーマでリアリティもあるんですが・・・著者が兼業作家の建設会社社員で、定年真近という方が衝撃でした(笑)やっぱり人気のゼロシリーズを読まないとダメなのかなぁ!2017/05/07
ダイ@2019.11.2~一時休止
115
タイトルは違うが従来通りのパニック系。潔くゼロシリーズにすればいいのに・・・。溝口のキャラが序盤と中盤以降違いすぎませんかねぇ?。2017/02/19
あも
86
ついにゼロの呪縛から…と思えばまた何か似たようなタイトルを付けさせられてる…。今回は自衛隊の核廃棄物輸送車が謎のテロリストに襲撃されたことから、北朝鮮の関与が疑われ自衛隊の情報部の溝口が孤軍奮闘。毎回未曽有の脅威に主人公が立ち向かうのだが、組織の上層部や政府がとにかくしっかりしろよてめーら!と憤慨せざるを得ない事なかれ主義者や足の引っ張りっぷり。で、毎回面白いんだけど、やっぱり何かが足りない。読みにくいわけではなく構成力も高く、ハラハラする盛り上げ所も外さないのに、何故か訴求力に欠ける不思議な作家である。2017/12/23
いたろう
64
使用済核燃料を輸送中の陸上自衛隊のトレーラーが何者かに襲撃され、プルトニウムを強奪された。その事実は公に伏せられたまま、法的には自衛隊に認められていないはずの事件の捜査を命じられた溝口三佐が、秘密裏に探り始める。一体、プルトニウムを強奪したのは何者なのか。一方、同じ頃、車で地震観測所に向かう途中で、土砂崩れに巻き込まれ、何とか命は助かった大学の准教授、八神が、何者かに付け狙われる。これらはどう繋がるのか。タイトルの「T」とは何を意味しているのか。そこにある大きな闇、予想を超える「衝撃」の展開に驚かされる。2019/01/01
モルク
58
自衛隊の核廃棄物輸送車が襲撃された。北朝鮮の関与を疑い、自衛隊情報部の溝口が指令を受ける。上司、部下を亡くし、まわりの眼も冷たい。本当の敵はどこにいるのか。彼の正義はどこにあるのか。残虐な戦闘シーンは短いが印象的である。日本国内で自衛隊が戦闘?こんなことって本当に起こるのかと思いつつ、何か隠し事があるというのもさもありなんと思う。蓋をするのではなく、原因と責任はちゃんと追及しないと駄目だよ。ねぇ、安倍さん。