出版社内容情報
真冬に集う男女8人の運命は?あの東野圭吾が“恋愛”という永遠のミステリーに真っ向から挑む。衝撃の結末から目を逸らすな!
内容説明
この恋の行方は、天国か地獄か。怒濤の連続どんでん返し!
著者等紹介
東野圭吾[ヒガシノケイゴ]
1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学工学部卒業。85年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。99年『秘密』で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、12年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で第7回中央公論文芸賞、13年『夢幻花』で第26回柴田錬三郎賞、14年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
862
東野圭吾は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。表題作の『恋のゴンドラ』を読んだ時はホラーかと思いましたが、連作短編ラブコメディでした。東野圭吾版『私をスノボに連れてって』という感じです。ウィンターシーズンに気軽に読むには丁度良いですが、シリアスな東野圭吾ミステリを期待するとガッカリします(笑)2016/11/09
ヴェネツィア
747
7つの作品から成る連作短編集。同時にこれらの各篇をそれぞれ各章として、全体として長編小説を構成してもいる。舞台は里沢温泉スキー場(モデルは野沢温泉か)。すべてが東野圭吾自身が得意とするスキーにまつわるお話。数ある東野作品の中でも飛びっきり軽いタッチである。よく言えば軽快なのだが、それにしてもあまりにも軽い。初心者用のゲレンデをスキーの名手が直滑降で滑るようなもの。設定も安直。とりわけ「プロポーズ大作戦」などは、どこにもヒネリがないどころか、ほとんどアマチュアの作品かと思うほど。2023/12/16
Yunemo
701
何だか、趣味のスノーボードに取ってつけたような軽々しいお話集。この分野、やっぱり趣味の域を超えられませんね。そう思ってはみても、ただ端々に男の気持、女の気持、さり気なさを装いながらも真髄が謳われてるのに気付きます。覚悟と度胸が必要、仰る通り。それにしても安易過ぎますが。偶然の積み重ねをここまでやられると、逆にあっぱれの感強し。東野作品と思わなければ納得感、でも東野作品だからこその軽く流しての読み応え、そんな気持ちも持ち合わせてしまうのが癪の種。そもそもがスノーボード愛好者という読者層限定作品、そう想って。2016/12/04
ウッディ
644
スノーボードを愛する8人の男女の恋愛を描いた連作短編集。軽いノリで読めてしまうんだけど、そこはさすがの東野圭吾。特に最初と最後のゴンドラ内での地獄絵図は、ホラーのようなスリル感でした。登場人物たちのキャラの描き方、ラストのどんでん返しと全体の構成も見事で、ドキドキしたり、ニヤニヤしたり遊園地にいるような読書でした。初めて聞いた「逆ゲレンデマジック」という言葉がピッタリな日田さんと不運な女桃実ちゃんには、幸せになってほしいです。とっても面白かったです。2018/03/03
OCEAN8380
631
広太の軽い浮気心が最悪な結末になるとはあまりにも付いていない。もっと付いていないのが日田、プロポーズ計画をするも広太に美雪を奪われるなんて悲惨すぎる。最後に桃実が絶叫がこだましたは笑えた。日田と桃実は幸せになって欲しい。2016/12/05