内容説明
大学の研究所から強力な生物兵器「K‐55」が盗み出された。大学を脅迫してきた犯人は、なんと直後に事故死してしまう。上司に生物兵器の回収を命じられた中年研究員は犯人が遺したテディベアの写真だけを手掛かりに、息子と共に里沢温泉スキー場に向かった―。ゲレンデを舞台に二転三転する事件の行方は!?ラスト1ページまで気が抜けない娯楽快作!
著者等紹介
東野圭吾[ヒガシノケイゴ]
1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学工学部卒業。85年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。99年『秘密』で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、12年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で第7回中央公論文芸賞、13年『夢幻花』で第26回柴田錬三郎賞、14年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥
111
【図書館本】根津シリーズとでもいうのかな。里沢温泉スキー場を舞台にしたアクション&サスペンスの第2弾。スキー場に仕掛けられた生物兵器。迫り来るタイムリミット…。やりようによっては「ダイハード」や「ホワイトアウト」を凌ぐスリルとサスペンスの物語になりえる美味しい設定。そこを敢えて(と思いたい)こんなお気楽ゆるゆるなコメディタッチに仕上げるとは!ラストは笑た。東野圭吾恐るべし。勿体ないとは思わなかったのか?前作「白銀ジャック」を読んでいたから、この本も文庫化されても買わずに見送っていたのだが、正解だった。★★2018/08/29
takaC
77
一年前に文庫を読んで以来の再読だけど、やっぱり2時間ドラマ的な展開だな。2015/01/04
ミーママ
62
図書館の本📚️ 最初に「こんなに面白くなるとは!自分でも驚き」との作家さんのコメント。 ホント面白かった‼️ 次も東野作品読もう‼️ 2022-42022/01/20
みっぴー
59
舞台はスキー場だけど、心が暖かくなる、親子の物語。映画も公開中ですし、粗筋は皆様御存知のことと思います。盗まれた生物兵器を探し当てるのが目的なのですが、それに関わってくるスキー場関係者や地元民、色んな立場の人達の色んな人生が垣間見れて、ふむふむ、なるほど…に沢山出会えました。特段怖いとかハラハラするシーンはありませんが、毎度のことながら腹七分目くらいを狙ってくるケーゴの狙いの正確さに腹が立ちます(笑)映画ワクワク(^^)2016/12/02
ゆきちん
57
生物兵器を盗み出した犯人は、ある雪の中に埋めて研究所にカネを要求、交通事故で死亡した。生物兵器の存在を明かす事ができないため秘密裏に回収しようとするが…展開が早くてスカッと面白かったです。最後まで痛快でした。「白銀ジャック」とリンクしてるのかな。知らなくても全然問題ないけど。2017/03/15