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内容説明
小説を書いたり、囲碁で世界的な強豪を負かしたりと、AIが目覚しい発展を遂げています。このまま技術開発が進んでいくとどうなるか……。
著者は「2030年には人間並みの知性を持ったAIが登場する可能性がある」と指摘。そうなるとホワイトカラー事務職は真っ先に職を奪われ、医者も弁護士も失業の危機に瀕するでしょう。「最大で人口の9割が失業する可能性もある」と著者は推定しています。
では、一部の資本家以外は飢えて死ぬしかないのでしょうか? AIによって奪われた労働は、BI(ベーシックインカム)で補完しよう!
それが著者の提言です。AIの発達が人類の幸福へつながるためにはどうすればいいのか。気鋭の経済学者の大胆予測。
【目次】
第1章 人類 vs. 機械
「ターミネーター」は現実化するのか?/よみがえる技術的失業/なくなる職業 など
第2章 人工知能はどのように進化するか?
ディープラーニングによるブレイクスルー/ロボットの身体感覚/AIは将棋盤をひっくり返すか? など
第3章 イノベーション・経済成長・技術的失業
日本は衰退する運命にあるのか/第二次産業革命の終わりとポストモダン/AIは雇用を奪うか? など
第4章 第二の大分岐――第四次産業革命後の経済――
第四次産業革命をめぐる覇権争い/全人口の1割しか働かない未来/全ての労働者は飢えて死ぬ など
第5章 なぜ人工知能にベーシックインカムが必要なのか?
生活保護は労働者を救うか?/ベーシックインカムとは何か/財源が問題ではない理由 など
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mariya926
109
2030年まで後12年しか残されていません。私も働き世代だし、息子はまだまだ学生?そんな時に第4次産業が起こり、汎用AIが開発されてしまったら大変なことになることがわかりました。でも世界が研究しているのに日本だけしなかったら日本人の収支の道が絶たれてしまう。クリエイティブ系(創造性)、マネージメント(経営、管理)、ホスピタリティ(介護、看護、保育、インストラクター)。そして日本の人口の一割しか仕事がなくなる時、ベーシック・インカムという政策がお勧めという内容でしたが、読めてよかったです。2018/11/06
R
93
AIでBI(ベーシック・インカム)というお話。AIによってなくなる仕事と、新たにできる仕事という話はよくあるAI話と同じなのだけども、その中で人間をどう生かしていくかを考えると、経済的には生活保護や年金といった言葉とも言い換えられるベーシックインカムを導入することで解決するという論調。個人的にベーシックインカムには懐疑的なので、そういうものかなと思いながら読んだのだけども、高度な社会主義に到達できる可能性なんかも示唆されていて、なかなか面白かった。2018/10/10
Kawai Hideki
90
大学時代に人工知能を研究し、現在はマクロ経済学を研究している大学の先生が描く、シンギュラリティ後の雇用大崩壊の世界。人工知能に90%の職を奪われた後に、経済がどのように変化するか、人間はどうやって生きていけばいいか、の思考実験は面白かったが、仮定している前提条件が段落ごとにコロコロ変わってしまって、議論が大雑把過ぎるのが難点。ベーシックインカム的な制度が有効だと言うが、月7万円支給を前提に試算して、これで大丈夫と言われてもなあ…という感じ。有用性への偏向を批判したあとがきは良かった。2016/12/16
ハッシー
62
★★★★★ ★5をつけた過去の本を読み直している。現時点で★5は55冊あるが、小説や普遍的な価値を扱った実用書でないのは、この本を含めて2冊のみ。★5評価が正しかったのか懐疑的だったが、再読しても評価は変わらず。前回この本を読んだ2年半前から人工知能を絡めて社会の予測をした本は何冊も読んでいるが、この本以上に現実的で説得力があるものは無かった。労働が人工知能によって全てが置き換えられるのではなく、一部が人間の領域として残るというシナリオや、ベーシックインカムに社会保障を一元化する提言は現実的な解に思える。2020/10/16
ハッシー
62
★★★★★ AIの進化について、単純化せず、論理的に予測していることに感銘を受けた。悲観論や楽観論が多くあるなか、説得力のある進化予測であり、腹に落ちた。2018/05/23
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