内容説明
銘和乳業課長のわたし（川村晶子）は、３８歳にして１４歳年下の児島くんと結婚を決意し、交際は順調…ではあったが、契約社員の児島くんがリストラにあってしまい、生活費節約のため二人で暮らすことに。仕事は部下も責任も増え、売れっ子モデルのＣＦ撮影と、休む暇なし。折しもわたしの体に変調が。二人はこれからどうすれば…？“年下”シリーズ完結編。
著者等紹介
五十嵐貴久［イガラシタカヒサ］
１９６１年東京生まれ。成蹊大学卒業後出版社勤務。２００１年『リカ』で第２回ホラーサスペンス大賞を受賞してデビュー。警察サスペンスほか、コンゲーム小説、時代小説、青春小説、家族小説など手がける分野は多岐にわたり、映像化作品も多数ある（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yunemo
132
本作がパート3、やっぱりという安心感をもった結末｡ただ本作読了後、パート2の役割、何だったのでしょう、という素朴な疑問も｡本作の強み、家族っていいな、との感触強し｡家族における主婦、妻の役割、この立場のステイタスの在り方、個々人の意識の問題もありますでしょうが、川村家の奥様の真の強さに改めて感服｡これが一番の収穫でしょう。このDNA を持っていれば、いわゆる一般的な常識からズレていようが、幸せにやっていけるんだ。との想いを再認識して読了です。でも父親の気持ち、代え難い想いで一杯です。やっぱり寂しい！2014/11/08
紫 綺
128
年下の男の子完結編？相変わらず前半イライラ。晶子は年上を気にし過ぎ、考え方も前時代的すぎ。できちゃった婚は安易な結末だとは思うが、それを部下に告白した時の部下たちの反応に瞼を濡らした。2巻はいらなかったのでは？2014/09/28
優希
113
シリーズ完結編です。遂に晶子と児島くんの恋も落ち着くところに落ち着いたようですね。仕事にプライベートに色々ある中での突然の妊娠には驚きましたが。あんなに反対していたお互いの家族の問題も何とかなったようで良かったです。あまり前に出てこなかった母親がここぞとばかりに出てくるのは、やはりここぞというとこは娘の背中を押すんですね。悩みの多かった晶子も最後は母親になることで気持ちをスッと切り替えたのが清々しい。晶子と児島くん、これからもお幸せに！2016/06/29
☆ゆう☆
95
14歳差の年の差カップルがようやくハッピーエンドに収まった。児島くんが前よりだいぶ成長した。若干おとなしくなってしまった気もするが。晶子さんのようにバリバリ働く女性にとって妊娠はさぞ悩むだろう。しかも未婚となれば尚更。また結婚は家と家との結びつきだということも再認識した。各々の家庭方針で育ってきているのだから価値観が同じでないのは当然。でもそんな中"何か分からないけどこの人とは合う"と感じる人と稀に出会える。年齢なんて関係なしにそういう人に惹かれ、心地よさだったり安心感を求めてしまう気持ちはよく分かる。2014/06/21
優花 🍯ﾓｸﾞﾓｸﾞ
87
前作の「ウェディング．ベル」の内容と似たり寄ったりで話がなかなか進まず少し飽き気味に……。そして38歳の結婚というと、やっぱり将来の子供のことを真っ先に考えるのでは!?……。と色々と突っ込みたくなってしまうところもあったけれど何だかんだ丸く収まって良かった。良かった。って感じでした。2016/05/05
