内容説明
国鉄がまだ健在だった1981年、北海道から東京までひとりで旅をする男の子がいた。室蘭本線、青函連絡船、中央線、東海道線、相模線…男の子の存在は、出会った人々の記憶に深く刻まれる。彼はなぜ、ひとりぼっちで列車に乗っているのだろう―?切なくて、あたたかい、人と鉄道の「絆」の物語。
著者等紹介
佐川光晴[サガワミツハル]
1965年東京都生まれ、茅ヶ崎育ち。北海道大学法学部卒業。2000年「生活の設計」で第32回新潮新人賞、2002年『縮んだ愛』で第24回野間文芸新人賞、2011年『おれのおばさん』で第26回坪田醸治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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