清遊

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  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784408535821
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

19歳短大生さよの突然の出奔、32歳年上の音楽評論家との秘密同棲―そして野袴の似合う学生達を写し出した一枚の古い写真の謎。

著者等紹介

領家高子[リョウケタカコ]
1956年東京向島生まれ。東京外国語大学ドイツ語学科中退。1995年『夜光盃』(講談社)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

散文の詞

136
人間模様が淡々と語られます。 オムニバスのような短編集かと思っていたら、全体がつながっていています。 写真の裏に書かれた「清遊」。 どういう意味なのかは最後までわかりませんでした。 全体として、わからない部分もあるから、それもわからなくてもいいのかもしれません。 不思議な味わいのある小説でした。 2022/04/28

じいじ

19
静かで心地よい読了感だった『墨堤』からの2作目。丁寧に読んだ。何度も途中で立ち止まった。漸く読了した。泣きたいけど泣けない、ただ呆然とするだけだ。19歳の一人娘が突然の家出、しかも32歳年上の男との駆け落ち、そして男は重度の身障者に・・・内容は陰湿でせつなさ過ぎる。それがなぜかぐいぐいと引き込まれるのは、作者の見事な筆致力だ。動向が分からない娘の安否を憂う父と母、同時に自分たち夫婦の再生に向かおうとする心情を感動的に表現している。もう少し読まれてもいい小説と思う。2014/09/23

バーベナ

2
一枚の白黒写真から細く長い「家族」の糸が繋がっていく。羨ましいくらい穏やかな夫婦とひとり娘の間に走る小さな亀裂。人がひとり育って老いて死んでいくのは、奇跡のようなものだなと思った。2011/01/10

i-CHIHIRO

1
お気に入りレベル★★★☆☆ 255文字では伝えきれないので、こちらでこの本を紹介しています。 https://ameblo.jp/angel-and-poison/entry-12692317520.html2021/08/13

シュウ

1
この作品は、織物のよう。いくつもの糸が交差して、ひとつの大きな布となる。細かい目を追いすぎて大筋についてゆけず一瞬わたわたしたり。エピソード自体は特に述べるところはないが、なんだろう、引き込まれる感じ。★★☆☆☆2015/09/23

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