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内容説明
太平洋戦争下、京都府大江山の連合軍捕虜収容所の通訳だった川北友弥は、戦後、捕虜虐待の科による反逆罪で、米国裁判史上初の死刑判決を受ける…。国家権力の犯罪を暴く書下ろしノンフィクション。
目次
第1章 日系二世
第2章 捕虜収容所
第3章 国家反逆罪
第4章 邪魔者
第5章 不当逮捕
第6章 偽証
第7章 死刑判決
第8章 国外追放
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
James Hayashi
19
日系人の川北友彌は日本へ留学中戦争に巻き込まれ、日本陸軍の京都大江山の連合軍捕虜収容所で通訳。その彼が戦後、米兵捕虜を虐待の罪で死刑判決を受ける。戦後には根強い反日主義があったというカリフォルニアでの、でっち上げの仕組まれた冤罪事件。検事の出世欲に絡め、陪審員もあまりの長期の審判に白を黒と言い出す始末。戦時下日本側にいながら、川北を日本人と認めない日本政府のふしだらさ。川北の釈放はケネディ大統領まで待たねばならなかった。冤罪は絶対に起こしてはならない一国民に対する国家犯罪。2015/11/16