スヌーピーがいたアメリカ―『ピーナッツ』で読みとく現代史

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スヌーピーがいたアメリカ―『ピーナッツ』で読みとく現代史

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  • サイズ 46判/ページ数 368p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784766428995
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C3036

出版社内容情報

『ピーナッツ』に込められた政治的メッセージとは!?
「スヌーピー」で知られる漫画『ピーナッツ』は、冷戦期のアメリカ社会とどう向き合ったのか。そこに作者チャールズ・M・シュルツが込めたメッセージとは。コミック、ファンレター、未公開資料などから探る、戦後アメリカのすがた。

20世紀を代表するキャラクターの一つ、「スヌーピー」を生み出した漫画『ピーナッツ』。無邪気でかわいらしい登場人物たちとは対照的に、そこに込められていたのは冷戦期のアメリカ社会が直面する現実に対するきわめて政治的なメッセージだった──。
半世紀にわたって連載されたコミックはもちろん、各種世論調査や新聞・雑誌記事、キャラクターが利用された広告・パンフレット、さらには作者チャールズ・M・シュルツに寄せられたファンレターに至るまで精緻に分析。ピーナッツ・ギャングの目を通して見るもう一つの戦後アメリカ史。

内容説明

20世紀を代表するキャラクターの一つ、「スヌーピー」を生み出した漫画『ピーナッツ』。無邪気でかわいらしい登場人物たちとは対照的に、そこに込められていたのは冷戦期のアメリカ社会が直面する現実に対するきわめて政治的なメッセージだった―。半世紀にわたって連載されたコミックはもちろん、各種世論調査や新聞・雑誌記事、キャラクターが利用された広告・パンフレット、さらには作者チャールズ・M・シュルツに寄せられたファンレターに至るまで精緻に分析。ピーナッツ・ギャングの目を通して見るもう一つの戦後アメリカ史。

目次

序章
第1章 きみはいいひと、チャールズ・シュルツ―アメリカンオリジナルの形成
第2章 未来が怖い―『ピーナッツ』の起源としての冷戦
第3章 チャーリー・ブラウンに祝福あれ―『ピーナッツ』と福音派カウンターカルチャー
第4章 クロスハッチ・イズ・ビューティフル―フランクリンに見る肌の色は無関係と、人種統合の限界
第5章 スヌーピーはベトナムのヒーロー―ベトナム戦争への心理的葛藤と共感
第6章 エネルギーの節約はいいことだ―『ピーナッツ』における自然と環境倫理
第7章 「私にはヴィジョンがあるの、チャーリー・ブラウン」―女性運動の時代における『ピーナッツ』(性役割、妊娠中絶権、性教育)
エピローグ 帰っておいで、スヌーピー

著者等紹介

ボール,ブレイク・スコット[ボール,ブレイクスコット] [Ball,Blake Scott]
ハンティンドン大学歴史学科助教。本書の元となった“Charlie Brown’s America:Peanuts and the Politics of Wishy‐Washy,1950‐1980”にて、アラバマ大学より博士号(歴史学)

今井亮一[イマイリョウイチ]
立正大学文学部特任講師。博士(文学、東京大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kan

30
現代において、なんとなく読んで楽しむ分には気付かない政治性がスヌーピーの漫画には濃厚に存在していたことがよくわかった。ベトナム戦争との関係、黒人キャラクターを登場させること、女性解放のコンテクストを登場人物に語らせることなど、リアルタイムでは相当な議論を巻き起こし、時代を切り取る政治漫画、風刺漫画としても成功していたことを深く論じており、当時のアメリカ史を興味深くたどることができた。もっとどぎついシンプソンズ等に人気が取って代わられたという文化動向も含め、Peanutsの同時代性と独自性が際立つ。2023/11/26

くさてる

26
スヌーピーを生み出した「ピーナッツ」とその著者であるシュルツの人生を追い、「ピーナッツ」が時代に及ぼした影響について分析した一冊。ベトナム戦争、人種論争、キリスト教といた、あくまでアメリカ文化の話なので、実感しづらいところもありましたが、面白かった。ただ、図版の少なさ(「ピーナッツ」に関してはほぼ皆無といっていい)がもったいないのですが、それにはちゃんと理由があってちょっと気の毒だった。2023/09/13

dzuka

6
WWⅡ後のアメリカが抱えてきた問題について、ピーナッツの著者シュルツさんがどう作品にメッセージを盛り込んだかを紹介し、それに世間がどう反応したかを解説していく学術書。 初めてピーナッツを読んだときに、実にいろんなキャラクターがいて、特に女性が違和感なく活躍する内容に感銘を受けたが、それに至ったのに、こんなにもアメリカ内の様々な議論を受けていたことが衝撃だった。特に黒人キャラクターのフランクリンの登場までに、実に様々な動きがあったことが印象的だった。 なかなか難しいテーマを、うまく読ませてくれる作品だった。2023/12/03

きりんの姉さん

3
スヌーピーを通して語られるアメリカ現代史のトピックは多岐に渡り、それぞれ読み応えがある。スヌーピーファンは必読(掲載先につけられた「ピーナッツ」という題を作者は嫌っていたという)。作者は敬虔な福音派だった。60年代のカウンターカルチャーと物質主義隆盛の時代、テレビ番組でクリスマス本来のメッセージを伝えるべく、ライナスに聖書の降誕の一節を語らせた。このシンプルなメッセージが感動の嵐を呼び起こしたという話で、アメリカ国民の宗教性を感じた。スヌーピーがその時々の国策に深く関わったということも初めて知った。2023/11/09

八八

2
世界で愛されるキャラクターであるスヌーピーとチャーリー・ブラウン。世界中で愛されるコミックであるが、この作品が連載されていた時期は、まさにアメリカがソ連と覇権を争っていた冷戦の真っ只中であった。本書は、一見すると政治とは無関係にみえる『ピーナッツ』と著者のシュルツを軸に、冷戦における政治問題やその社会を作品を通して照射する。文化史の論著にもかかわらず、難解な理論を用いずに叙述しているため、読みやすく纏まっており、理解も容易く、非常に面白いのでオススメの著作である。2024/04/02

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