内容説明
古典落語をひとひねり、お笑い江戸幕末伝。粗忽長屋の面々が、幕府転覆のカギを握るユーモア時代ミステリーの傑作。
著者等紹介
鯨統一郎[クジラトウイチロウ]
1998年、『邪馬台国はどこですか?』でデビュー。以来、歴史推理などをテーマに本格的なトリックと奇抜でユーモラスな表現の作品で人気を博する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nico🐬波待ち中
84
落語と江戸時代後期の史実を巧く融合させた連作短編集。万年貧乏暮らしの粗忽長屋の面々。八五郎に熊にご隠居に…と陽気な江戸っ子たちの、べらんめえ口調の軽快なやり取りにツッコんだり笑ったり。ちょっとしたミステリー調になっているのも読みやすい。それにしても未来永劫、安泰と誰もが信じた江戸幕府が粗忽長屋のせいで脆くも倒壊の道を進めてしまっていたなんて。。知らぬが仏、の史上最強江戸っ子集団。少々無理やりなのはご愛嬌。カラッとほのぼの…楽しめました。2022/06/14
takaC
43
なるほどね。そりゃ異譚だわな。2019/01/14
真理そら
13
有名な落語と幕末の有名な逸話を組み合わせた作品でうまくまとまっていた。が、殿が熊になっていることがどんな展開になるのか等、オチが落語の流れとしては弱いかもしれない。松居棒とか…笑うとこかな…2018/02/16
春
10
面白かった!くだらないと思いつつも、すごく笑わせてもらった。幕末に粗忽ものたちがいろんな事するのですが、私が一番笑ったのはお花見の場面でした。ユーモア満載の落語ベースの幕末おもしろ小説でした。2014/07/06
はる
7
図書館本。落語+鯨統一郎の組み合わせで少し期待しすぎてしまったのか…。第一部はまだなんとかなっているんだけれど。落語のネタを知らないほうが楽しめるのかも。初めて、「千早振る」を聴いたときにはご隠居さんエライ!と思ったもの。2014/03/24




