内容説明
白馬岳から唐松岳へ縦走中、不帰ノ嶮で行方不明になった青年・笹村雪彦。彼の山への情熱を讃えるため、彼の誕生から死までを一冊の追悼集にまとめることになった。企画を持ちかけられた母親は、息子の死因を探るうちに、大きな疑惑を抱き…。
目次
1 不帰に消える
2 不帰ノ嶮、再び
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヤスヒ
10
(再読)北アルプスを舞台にした山岳ミステリーだがとても凝った作りをしている。白馬岳から唐松岳へ縦走中に不帰ノ嶮にて稜線から滑落し命を落としてしまった青年、笹村雪彦。彼を偲んでの追悼集という形式でページは進んでいく。そこには登山計画、行動記録、事故状況、同行参加者達の証言は勿論、彼の生い立ちや遺族の心情も語られている。ストーリーに浸るというより事故記録を読んでいるようでとてもリアルに感じた。謎が謎を呼ぶという推理モノ。よくよく考えてみると大したトリックは使われてはいないが妙に引き込まれてしまった。2012/08/19
みっく
1
子供の頃から山が好きだった青年が社内グループでの登山中に遭難…という追悼集と、その追補版の2冊組。しかし図書館に寄贈したという設定の追悼集にこんなこと書くか?とツッコミたくなることが多い。話自体は平凡なミステリーだが、子供の頃の作文や死亡届などを取り込んで「書籍」にしたアイディアはこの作家ならではだと思った。2011/05/21
二分五厘
0
1998.5.10
shibatay
0
再読2012/02/29
ベック
0
本の造りに惑わされた。
-
- 和書
- あかちゃん みーつけた!