出版社内容情報
一通の「不幸の手紙」がすべての発端だった――。殺された男が遺した言葉を手がかりに北海道・十勝へ飛ぶ浅見光彦を待つのは!?
内容説明
旅行雑誌編集者・中村典子のもとに届いた一通の「不幸の手紙」が、すべての悲劇の発端だった―。バラバラ死体事件が発生して間もない井の頭公園で、典子につきまとっていた週刊誌記者・長谷の遺体が見つかる。半月前、彼は典子に「半分の馬を見た」という謎の言葉を残していた。さらに、手紙の送り主とおぼしき旧友が殺されたという報せまで舞い込み…。長谷の足取りを追って北海道・十勝へ飛んだ名探偵・浅見光彦が目にしたものとは―!?現実の未解決事件に想を得た傑作ミステリー。
著者等紹介
内田康夫[ウチダヤスオ]
コピーライター、CM制作会社経営を経て、1980年『死者の木霊』でデビュー。『後鳥羽伝説殺人事件』で初登場した浅見光彦はもっとも人気の高い探偵役である。2007年には作品総発行部数が1億部を突破。08年、第11回日本ミステリー文学大賞を受賞。16年4月、軽井沢に「浅見光彦記念館」がオープンした。17年5月、自身163冊目の著作で浅見シリーズ最新刊『孤道』を未完のまま刊行、「完結編」を公募することに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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サルビア
15
幸福、という言葉に惹かれて読み始めたら、プロローグでいきなり不幸の手紙が舞い込んだことからお話が始まったので、一体どういう事、と思いました。中村典子という出版社に勤める女性が不幸の手紙を受け取った。その不幸の手紙には、十日以内に同じ文面で10人に手紙を書かないと不幸が訪れると言う。典子は差出人の名前のないその手紙に怒りつつも捨てる気にならず、壁にピンで止めていた。数日して会社から出張を命ぜられる。出張先でいつもセクハラまがいの言葉をかけてくる男性に自分と付き合ってみないかと声をかけられる。2019/09/21
まり
10
図書館本。今回も光彦の推理が冴え渡っていた。何と言っても、こんなに無関係に思えたことが全部繋がっていたことにビックリだし繋がりを、ほぼ推理だけで突き止めていった光彦にもビックリ。幸福の手紙が不幸の手紙に代わり…勘違いがすごすぎた。相変わらず終わり方はモヤモヤする。今回は犯人にあんまり同情できないなぁ。2024/05/10
まさのり
4
浅見光彦ミステリー。キーワードは神田日勝、不幸の手紙。2時間くらいでサラッと読めます。2023/08/16
あしちゃん
2
浅見光彦シリーズで面白い。3つの殺人事件が発生しその3件を関連付けて推理するなんてすごい。さらに 犯人と思われる人に直接推論を言うなんて 危険を承知の行動がすごい。考えること、行動することを見習いたい。2024/05/22
ひで
1
被害者が残した「半分の馬を見た」という謎の言葉と、その真相に浅見光彦が辿り着いていくところが、個人的には最も印象的でした。 自作解説で内田さんが書いているように、「ロマン」の感じられる作品でした。2025/01/13
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