Joy novels
いっぺんさん

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  • サイズ 新書判/ページ数 267p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784408505107
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

一度だけ何でも願いを叶えてくれる神様を探しに山へ向った少年は本当に神様を見つけることができるのか―驚きと感動の名作「いっぺんさん」はじめ、少年と鳥使いの老人の交流を描く「小さなふしぎ」、田舎に帰った作家が海岸で出会った女の因縁話「磯幽霊」など、ノスタルジーと恐怖が融合した朱川ワールド傑作集。ノベルス版のために書き下ろされた、「磯幽霊」の後日譚「磯幽霊・それから」を特別収録。

著者等紹介

朱川湊人[シュカワミナト]
1963年大阪府生まれ。慶応義塾大学文学部卒業。出版社勤務を経て、2002年「フクロウ男」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。03年「白い部屋で月の歌を」で日本ホラー小説大賞短編賞を受賞。05年『花まんま』で第133回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nyanco

49
ノベルスだけの特典「磯幽霊・それから」を読みたくて追加読み。てっきり後日談は、明るめになるのかと思っていたら…。真っ黒、それもかなりドロドロ系。ほんの十数ページの短編なのに打ちのめされ方が半端じゃないです。立ち読みされる方は気をつけてねw ノベルスには単行本には無かった扉絵が各話ごとにあって、作品の1シーンが描かれています。これも良い出来なのでお見逃しなく!いや~、参った参った…。まだムカムカしてます…2010/08/24

はっぱ

35
文章がとても上手くて、物語にグッと引き込まれていく。物語の先が気になって、一気読み。 いっぺんさん=しーちゃんの優しさが、全ての願いを叶えてくれたのかも知れない。不思議な話。 コドモノクニ =四季に絡ませた四つの話だけど、どの話も恐ろしい話だった。特にラストの文章が!・・ 小さなふしぎ=私は、この話が一番好きだった。ラストにかけての不思議は、少し哀れで、チュンスケがとても愛おしかった。 他の六篇も、不思議で恐ろしい話。そして人の恐ろしさも・・。 八十八姫は、山になったのだなぁ・・。2015/04/19

テツ

28
朱川湊人さんらしいノスタルジックでセピア色をしたホラー&ファンタジー。怖さだけではなくノスタルジーなきもちが胸を締めつける。例え方が適切かどうか判らないけれど、怖い話まとめサイトにある明らかな物語調な創作話(いや全て創作なんだけど)の凄まじくクオリティが高い作品の集まりみたいな感じ。収録作品全て好きだけれど一つあげるなら表題作にもなっている『いっぺんさん』が好き。いわゆるオカルト的な事柄って現実には微塵も信じていないけれど、何故こうしたお話は好きなのか自分でも不思議です。2019/01/31

まこみん

27
帯にあった「じわじわ怖い じんわり泣ける」は本当でした。9編のお話の内「いっぺんさん」と「八十八姫」が切なくて哀しくてだけど特に好きなお話。「小さなふしぎ」私は小鳥のおみくじは見たことないけど、ヤマガラのチュンスケ死んでも健気でいとおしい。「山から来るもの」主人公の少女の、回りに気を使い過ぎる孤独な心に泣けてくる。最後の祖母の言葉が私にも突き刺さった。「蛇霊憑き」ブラック。そう言えば私も昔蛇女出てくる恐怖マンガ読んでたっけ…。この本も朱川ワールド満載でした。2015/10/15

ガラシャ

16
幽霊とか妖怪とか確かにホラーなのに心が温まるのですよ。そんな朱川湊人氏の作品が好きです。お気に入りは「いっぺんさん」と「ちいさなふしぎ」です。2012/04/17

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