出版社内容情報
言葉の由来を知ると、何気ない一語が輝きだす
私たちがいま話している日本語は、どんなにありふれた単語でも、かつて誰かが生み出し、いまに至るまで使い続けられてきたもの。つまり、由来を持っています。
たとえば「住む」とは、心が<澄む>状態で過ごせること。
「前」の「ま」は<目>、「え」は<方向>。自分の目が見据えている先が「前」なのです。
由来をひもといて出会えるのは、先人たちの優しさ、知恵、ユーモア……。
雅な言葉だけが“美しい日本語"ではありません。
いつも話しているふつうの言葉を見つめ直してみませんか。
内容説明
「住む」とは心が澄む状態で過ごせること。「前」の「ま」とは目のこと。目が見据える方向が「前」。「にこにこ」とは心が柔らかいこと。「にこ」は柔らかいの意。何気ない一語にも、古来の日本人の気持ちが込められ、心がほっこり温まる。
目次
1章 世界を見る目が変わる―ちいさな発見(もみじ;縞 ほか)
2章 古の感覚に触れる―ご先祖さまが感じたこと(暮らし;住む ほか)
3章 発音と語感を楽しむ―口楽しく耳喜ぶ(まる;和える ほか)
4章 人生の気づきを得る―大和言葉の哲学(おおやけ;表 ほか)
5章 言葉を心の建材にする―にほんご人間模様(大丈夫;にこにこ ほか)
著者等紹介
高橋こうじ[タカハシコウジ]
1961年、埼玉県生まれ。慶応義塾大学文学部在学中からテレビ番組の企画等に携わり、卒業後プロのライターに。主にドラマ、商業演劇の企画をおこなう。「言葉とは何か」をテーマにしたシナリオ「姉妹」では、第十回読売テレビゴールデンシナリオ賞で優秀賞を受賞した。2000年からは、言葉と会話をめぐる人間心理についての研究に力を注いでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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