内容説明
父親からの性的虐待に晒された女性が三児の母となったとき、さらなる悲劇が始まった―。三人の幼い子供に平然と銃を向けたのは、果たして母親なのか―。アメリカ全土を震撼させた幼児殺害事件の背後にある人間の病理と悲惨さを、圧倒的な取材と筆力で描き切った犯罪ノンフィクション大作。
目次
1 プロローグ
2 ダイアン
著者等紹介
ルール,アン[ルール,アン][Rule,Ann]
アメリカを代表する犯罪ノンフィクション作家。ワシントン州立大学創作科在学中から副専攻として心理学、犯罪学、刑罰学、検死学などを学び、シアトルで警察官生活を送ったのちに作家となる。専門知識を生かした執筆活動のほか、全米各州で警察・検察のためのセミナーを主宰、連続殺人、凶暴性社会病質者、女性殺人者などについて法執行者たちを指導教育している。また、凶悪犯罪被害者の権利擁護や連続殺人の問題について米上院で証言する機会も多い。これまで20冊の著作のうち、18冊が『ニューヨーク・タイムズ』のベストセラーリストにランクインしている
曽田和子[ソダカズコ]
翻訳家。神戸市に生まれ、東京で育ち、現在愛知県在住。東京外国語大学英米科卒。南山大学大学院文学研究科英文学修士課程終了
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感想・レビュー
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甘納豆
2
アメリカでベストセラーになった犯罪ノンフィクション本。事件そのものの経緯や真相に意外性があるとはいえ、作者の筆力のおかげか、下手なサスペンス小説よりも楽しめるエンタメと化した? 徹夜して上下巻を一気読みしてしまいました。
魚の骨
1
米ABCニュースのYouTubeでダイアンダウンズの事件を取り上げていたのを見て興味を持った。1983年5月オレゴン州のありふれた町で起きた母子襲撃事件、幼い子供が犠牲になると言う痛ましい事件は予想外の展開に。若き地区検事補と被害者とされる美しい母親を中心に生々しく事件の背景が暴かれていく。ノンフィクションではあるがまるでミステリー小説のようだ。銃社会アメリカと児童虐待が絡んでくるが、私はカミュの異邦人を思い出した、何故彼女は子供を失くしても泣かなかったのか?それは罪か?そしてそれが彼女が疑われる原因に。2019/04/12
紙魚
1
3人の自分の子供を銃で撃ち殺した母親の話。2013/07/25
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