内容説明
100年前、正岡子規は「野球」と自ら名づけたスポーツに興じ、短歌や文章の革新に情熱を注ぎ、写生画でこころを癒した。そして、俳句を「人生の生きがい」にまで高めた。子規が創設した俳句にもっと自由に親しみ、日々の暮らしを豊かにして、人生を愉しむ文芸の技と遊び心を、学校の教科のようにゼロから段階を追って伝授。
目次
第1章 入学準備―遊んでますか?
第2章 基礎課程―表現するとは、こういうことです
第3章 教養課程―俳句の作法と心がまえ
第4章 実践課程―俳句を作ってみましょう
第5章 応用課程―俳句を上達する技
第6章 専門課程―句会や吟行の愉しみ
第7章 課外授業―座談会
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひらちゃん
30
読書していると、成程!という言葉や素敵な言い回しだなぁと感じることが多くあります。俳句はそんな言葉達がギュっと詰まっててシンプルな形。言葉に愛情を注ぎ言葉に遊んでもらうといいそうです。少し自分と向き合って孤独を自覚し、表現してみることもいいかもしれません。2015/11/21
呑司 ゛クリケット“苅岡
0
俳句については門外漢の私がゼロから始める人のと言われて手に取った本。正岡子規の貢献度を野球を名づけた人ぐらいにしか認識していなかったが、連句から俳句を独立させた人と知ると、もっと彼を知りたくなった。著作の内容から日本語の絵画性、音数律、川柳との違い、推敲、滑稽、挨拶、即興、指導者についてを知ることが出来た。お金も出番も脳と身体も充分とは言えないが、知的好奇心があり、仲間も居て、発信出来る内に真面目に適当にいい加減にやって行こうと思った。2023/08/04